病原体との共進化過程がもたらす群集の多様度と有性生殖の維持

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病原体との共進化過程がもたらす群集の多様度と有性生殖の維持

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
巌佐 庸(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
種の多様性の維持機構や過去の大量絶滅や急激な適応放散の推定などについて理論的な研究を進めた。 (1)多様性の維持機構 熱帯多雨林においては維持される樹木の種数が、冬をもつ温帯林や乾季をもつ季節林よりもはるかに高いが、この理由を樹木の更新を考えるモデルによって調べた。成長に不適な季節の影響で更新の同期が生じるという新しい仮説を展開した。できるだけ細かくニッチを分割することによってはじめて多数の種が共存できるという往来の考え方とは違って、むしろ互いに似通っていることによって共存しやすくなるという結果が得られた。これは世代の重なりが大きいロッタリーモデルの特徴である。また群集に共存できる種のフェノロジーにはかなりはっきりとしたパターンのあることがわかり、樹木の更新の季節性の種の多様性を理解する上での重要性が明らかになった。 (2)種分化と絶滅の推定 たとえば鳥類のすべての科についてはDNAハイブリディゼーションによる鳥類の分子系統樹が描かれているが、そのようなパターンをみて、種分化および種の絶滅のスピードとそれらの時間変化を推定する方法を調べた。過去に種の大量絶滅が生じたとしても、それだけではこのような現存種の祖先系統樹の形には現われない。これに対して急激な種分化がおきたことは容易に読み取れる。さらに種の生成/消滅速度が種数によって変わるという場合について調べた。ある生活形をもつ一群の種について、最初の1つが適応帯に飛び込んでから急激に種分化が進み、一通りの適応放散が終わっていろんなニッチがうまってしまうともはや種の絶滅も適応放散も起こらなくなる場合と、いつも種の絶滅と分化が生じている場合とを、系統樹の形からこれらを区別することができた。 続きを見る
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