心不全における内皮依存性血管拡張能異常に関する研究

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心不全における内皮依存性血管拡張能異常に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
竹下 彰(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
(背景)血管内皮由来のNOは、血管トーヌスの調節などに重要な働きをしている。動脈硬化では、NOの産生の低下やNOの不活化の亢進などで、動脈の拡張能の低下や収縮能の亢進などが生じることが示されているが、このようなNO阻害がどのように血管トーヌスに影響を与えるのか、その詳細は明らかではない。本研究では、NOの生産および作用の阻害がcoronary vasomotionにどのような影響を与えるのか、in vitroで検討した。 (方法)正常ブタの摘出冠動脈をorgan chamber内に懸垂し、等尺性張力の変化を観察した。NO産生阻害薬として、L-arginine analogueであるN-nitro-L-arginine methyl ester(L-NAME)およびN-monomethyl-L-arginine(L-NMMA)を用い、NOの作用を阻害するものとして、guanylate cyclaseの阻害薬であるmethylene blue(MB)を用いた。また、以下の薬剤の効果を検討した。indometh acin(10^<-5>M),superoxide dismutase(SOD,150U/ml),S-1452(selective TxA_2receptor antagonist,10^<-10>M),FeCl_2(reducing agent of PGH_2,10^<-3>M),L-arginine(10^<-3>M),D-arginine(10^<-3>M) (結果)L-NAMEおよびL-NMMA投与により、内皮依存性収縮反応が生じ(KC1最大収縮の約30%)、同反応はL-arginineの前投与により抑制されたが、D-arginineの投与では抑制されなかった。この収縮反応は、indomethacinやFeCl_2によりほぼ完全に抑制されたが、SODによる抑制はL-NAMEに対して部分的、L-NMMAに対して認めなかった。MB投与によっても、上記とほぼ同様の収縮反応を認めた。 (考察)本研究の結果より、basal conditionにおいては、NOとcyclooxygenase-prostaglandin endoperoxides系とがバランスを保ちながら冠動脈のトーヌスを維持していることが示唆される。今後、invivoでの検討などが必要である。 続きを見る
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