肺癌の分子遺伝疫学的研究

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肺癌の分子遺伝疫学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
廣畑 富雄(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
一般健常人男性84名(福岡県庁職員)について、リンパ球を分離、培養後、基本的AHH活性(無処理の場合の酵素活性)、誘導的AHH活性(3-methylcholanthrene;(MC)で処理した場合の酵素活性)及びAHH誘導性(誘導的AHH活性/基本的AHH活性)を測定した。また、同試料よりDNAも抽出し、CYP1A1遺伝子の第7エクソンでのアミノ酸の置換を伴う突然変異を含む領域をPCR法で増幅させ、2組のプライマーを用いて多型の検討を行った。多型はIle/Ile型、Ile/Val型およびVal/Val型であり、それぞれの型の分布を調べ、酵素活性との関係を検討した。この場合MspI多型も考慮に入れて解析した。2つの多型と基本的AHH活性についての分散分析では、有意差が示された(F値=8.04、p=0.0007)。Ile-Val多型と基本的AHH活性の間には有意な関連を認めた(p=0.03)。ただし、MspI多型の方が強い関連を示した(p=0.002)。今回の結果では、肺癌に多いと報告されているVal/Val型は5名(5.9%)であり、このタイプは高い基本的AHH活性(0.076± 0.010 pmoles/10^6細胞/分)を示した。なおIle/Ile型は63名(75.0%)でAHH活性は0.044± 0.004であり、Ile/Val型は16名(19.0%)でAHH活性は0.047±0.007であった。Val/Val型の者は構成的に存在する薬物代謝酵素のレベル(代謝的活性可能)が高いので、他の型の者に較べて多くの究極発癌物質が生成されるであろう。このことは肺癌発症の感受性を考えるうえで重要な知見と考えられる。 続きを見る
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