導入遺伝子に基づく個体発がんの研究

閲覧数: 3
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

導入遺伝子に基づく個体発がんの研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
勝木 元也(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
がん遺伝子やがん抑制遺伝子に起る多段階的変異を個体レベルで研究するためには、これらの遺伝子に注目した動物実験系が必要である。そこで本研究では、がん遺伝子としてH-ras、がん抑制遺伝子としてp53を選び、トランスジェニックマウスおよびジーンターゲッティングマウスを作成し、それらの個体発がんを調べることにした。 1)H-ras遺伝子には、マウスゲノム由来のものが未だ単離されていなかった。そこで、129/svのゲノムライブラリーから単離を試みた結果、全長20Kbに亘り、すべてのエクソンを含むクローンが採れた。ターゲッティングベクターを構築し、ES細胞に導入後、相同組換え体を選択し、現在キメラマウス作成中である。また、マウスゲノム遺伝子導入トランスジェニックマウスの作成を行なった。 2)p53遺伝子は、すでに数ケ所でターゲットされているが、我々は、新しい遺伝子置換法を開発し、p53遺伝子をそっくりlacz遺伝子に置き換えたマウスを作成した。その結果、p53遺伝子は、非常に早い初期胚において強く発現しており、その発現の組織特異性に大きな特徴が認められた。また、p53ホモ型変異体は、肉腫、リンパ腫、奇形腫を生後30週までに頻発し死亡する。個体による差は、p53以外の遺伝子に変異が生ずることによってこれらの腫瘍が発生することを意味しているものと考えられるので、この未知遺伝子を同定する試みも開始した。 以上のような動物実験系の確立により、いつ、どこで、どのような変異が個体発がんを起すかが解明できると思われる。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

9
標的遺伝子置換法による脳機能の研究 by 勝木 元也; KATSUKI Motoya
6
単一遺伝子病の分子・細胞生物学的研究 by 多田 啓也; 勝木 元也
6.
単一遺伝子病の分子・細胞生物学的研究 by 多田 啓也; 勝木 元也
9.
標的遺伝子置換法による脳機能の研究 by 勝木 元也; KATSUKI Motoya