歯周病原性プロテアーゼの機能と病態

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歯周病原性プロテアーゼの機能と病態

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
鎌田 理(九州大学・歯学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992
概要(最新報告):
歯周疾患は宿主側の生体防御系が病原性攻撃因子によって破壊される慢性免疫性疾患である。病原性攻撃因子としては歯肉縁下プラーク中に存在する嫌気性グラム陰性捍菌に由来する物質が重要視されている。本研究は成人性歯周炎の主要な原因菌と考えられているPorphyromonas gingivalisに注目し、その病原因子としてのプロテアーゼについて検討を加えたものである。具体的にはPorphyromonas gingivalisの培養上清から主要なプロテアーゼを分離精製して酵素学的性質を明らかにするとともにその病原性について解析することを目的とした。本研究により得られた知見は以下のとうりである。 (1)本菌の嫌気性培養上清中からユニークなシステインプロテアーゼを各種クロマトグラフィーによって分離精製した。 (2)本酵素は分子量約5万、等電点5.0、至適pH7.5を示し、EDTAやホスホラミドンなどの金属プロテアーゼインヒビターやキモスタチンやTPCKなどのセリンプロテアーゼインヒビターによっても阻害を受けるユニークなシステインプロテアーゼである(J.Biol.Chem.1993,submitted)。 (3)本酵素はコラーゲン(typeI&IV)などの主要な歯周組織成分やヘモグロビン、アルブミンおよびイムノグロブリンGといった血液成分などを非常によく分解し、生体構成蛋白質に対して普遍的な分解能をもつことが示唆された。 (4)本酵素は好中球のケミルミネッセンス反応を濃度依存的に強く抑制し、その機能を阻害することが明らかになった。 (5)各種Porphyromonas gingivalisセロタイプの培養上清中にも同一の酵素がふくまれていることから、本酵素は本菌種に普遍的に存在するものであることが確認された。以上の結果から、本酵素はPorphyromonas gingivalisの主要な病原性因子であることが判った。 続きを見る
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