多臓器不全(MOF)発症機序の免疫学的研究

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多臓器不全(MOF)発症機序の免疫学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Immunological inverstigation of the pathogenesis of septic MOF
責任表示:
古川 研一郎(九州大学・医学部・助手)
FURUKAWA Kenichirou(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992-1993
概要(最新報告):
重症感染症から生じた敗血症に起因する多臓器不全のうち、特に肝障害は重篤な予後規定因子の一つであるにもかかわらず、その詳細な発症機序は不明な点が多く、未だ有効な治療法も確立されていない。本研究は、この重症感染症時の臓器障害発症の機序解析を、まず生体防御機構の主役を担う好中球の機能変化と、その動態に果たす補体系の役割を検討する事、次の実験動物重症感染症モデルを作製して、肝マクロファージ活性化機序及び好中球に及ぼす影響と、併せて脾マクロファージの活性化及び肝細胞への影響を検討する事により進め、真に有効な治療法確立を目的とするものである。 まず臨床的研究に於いては、重症感染症、さらにこれより多臓器不全へと移行した患者より好中球を分離し、その機能を詳細に検討した。これら患者好中球は正常好中球と比較して、著しい血管内皮細胞への接着の増加を認め、同時に好中球表面の補体レセプター(CR3,CR4)の有意な発現増加を認めた。さらに活性酸素産生増加並びに蛋白分解酵素放出の増加が認められた。この結果、重症感染症においては好中球の過剰な活性化による血管内皮細胞の障害を契機として、さらに補体系も密接に関与して臓器障害を発症する事が明らかとなった。 次に実験的研究においてLPS2回投与によるウサギの全身性Shwartzman反応では末梢血好中球の血管内皮細胞への接着が過剰に亢進し、叉ラットのLPS頻回投与によるEndotoxin Toleranceモデルでは、好中球の活性化は見られなかった。この結果臓器障害発症における好中球の重要性が動物実験においても確かめられた。さらに肝及び脾マクロファージも活性化され、サイトカンや酸化窒素などのToxic Mediatorを放出して、臓器障害の一端を担う事、さらにこの障害は蛋白分解酵素阻害剤、ステロイド等により改善する事が明らかとなり、今後の臨床応用が望まれる。 続きを見る
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