確率密度分布図を用いたヒト胎児心拍数制御系の発達過程の解明に関する研究

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確率密度分布図を用いたヒト胎児心拍数制御系の発達過程の解明に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Study on fetal heart rate variation using a probability distribution matrix
責任表示:
小柳 孝司(九州大学・医学部・助教授)
KOYANAGI Takashi(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992-1994
概要(最新報告):
一連の瞬時心拍数並びは「数列」であるとの概念から、数列の有する「順列」と「組み合せ」の双方の特性を記述するために、筆者らは、行に心拍数絶対値を、列に次の一拍への変化分を、行列の要素に確率を配する心拍数確率密度分布図を考案した。本記述法は、心拍数の全変動が1となるように基準化されているが故に、諸種の状態間での等価な比較が可能であり、心拍数変動の相互の差異を定量的に評価できる普遍性を有している。1)妊娠23-40週の正常胎児743例の心拍数群を用いて、基準となるべき妊娠2週数ごとの心拍数確率密度分布図を作製し、正常胎児における心拍数変動の妊娠の進行にともなう特徴を解析した。その結果当該妊娠期間における心拍数確率密度分布図は、妊娠23-24週から妊娠29-30週、妊娠31-32週から妊娠33-34週、妊娠35-36週以降の互いに異なる3つの心拍数変動の分布パターンを示すことが分かった。2)本法を用いて、ヒト胎児の状態を評価するために数理的に保証される必要最小限の心拍数は、妊娠の時期(妊娠23-40週)にかかわりなく、9,000-10,000拍とほぼ一定であった。また、この臨界値における心拍数群の全変動は、67-75%が一拍毎の変動(Beat-to-beat variability)、25-33%が数拍にまたがる変動(Long term variability)から成ることが明らかとなった。3)本法を用いた無脳症胎児における心拍数変動と正常胎児のそれとの数理的な解析から、ヒト胎児における心拍数変動を司る中枢神経系の機能的な発達過程には、妊娠27-28週と妊娠29-30週との間に生物学的に有意な変極の時期が存在し、妊娠28週未満では延髄が、妊娠30週以降では延髄を含めたそれより頭側の中枢神経系が胎児心拍数の制御に関与していることが分かった 続きを見る
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