成長因子投与による変形性関節症の関節軟骨修復の試み

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成長因子投与による変形性関節症の関節軟骨修復の試み

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
A trial of cartilage repair of injured articular cartilage in osteoarthritis joints by exogenous growth factors
責任表示:
神宮司 誠也(九州大学・医学部・助手)
JINGUSHI Seiya(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992-1994
概要(最新報告):
1)種々の軟骨組織における成長因子の発現について:とのような成長因子が軟骨形成に関わっているのか検討する目的にて、成長軟骨や骨折仮骨など軟骨形成の観察される組織における成長因子の発現について検討した。成長軟骨においてはTransforming Growth Factor betaやFibrobalst Growth Factorsが発現していた。増殖軟骨細胞ではこれらの成長因子がすべて発現しており、また、Transforming Growth Factor betaは肥大軟骨細胞の細胞外基質にも存在していた。又、肋軟骨では成長ホルモンにより、Insulin-like Growth FactorやTransforming Growth Factor betaの産生が上昇していた。骨折仮骨における軟骨組織にもTransforming Growth Factor betaやFibrobalst Growth Factorsが発現していた。様々な軟骨組織にて種々の成長因子が発現し、軟骨細胞の増殖や分化の制御に関わっていることが示唆された。 2)大腿骨頭壊死症の股関節液についての軟骨病態マーカーの検討:大腿骨頭荷重部の陥没をきたした症例の股関節液を、二次性変形性関節症の早期の関節液として、ケラタン硫酸、プロテオグリカンコアプロテイン、I型コラーゲンプロペプチド、stromelysin,tissue inhibitor of metalloproteinaseの各濃度を測定し、肉眼的所見、組織学的所見等と比較検討した。陥没後早期よりこれらのマーカーの関節液濃度が上昇しており、主に関節症初期の関節軟骨の変化を反映しているものと考えられた。これらのマーカーが、成長因子を応用した関節軟骨修復治療の際の、治療判定として利用できる可能性が示唆された。 3)in vivoでの正常関節軟骨への成長因子投与による影響: 今までの報告や我々の実験結果から、軟骨組織を誘導する成長因子としてBasic Fibroblast Growth Factor(bFGF)を選んだ。幼弱なラット(生後4週齢)もしくは成熟したマウス(12週齢)の膝関節にbFGFを単回投与し、主に組織学的変化について検討した。幼弱なラットでは関節軟骨の特に辺縁部の細胞増殖が刺激され、関節軟骨が肥厚した。成熟したラットでは、関節軟骨組織近傍に骨棘形成が誘導され、滑膜増生もみとめられた。関節軟骨は、サフラニン一0染色性が増加し、プロテオグリカン産生が増加していると思われた。bFGF投与により、成長しつつある関節においても、成長した関節においても、未熟な軟骨細胞や、その後軟骨細胞になっていく細胞、即ち軟骨前駆細胞の細胞増殖が刺激されたと考えられた。 4)関節軟骨欠損に対する成長因子投与による影響:ラビット大腿骨遠位部に径4mmの軟骨欠損を作製し、同部に軟骨膜とbFGFを同時投与した。投与後6カ月では、生食だけ投与した群や軟骨膜だけ移植した群に比べ、良好な関節軟骨組織が形成されていた。関節軟骨周囲に骨棘形成や滑膜増生反応も観察された。 続きを見る
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