血管内皮細胞機能による血液・血管壁相互反応の制御機構に関する分子病理学的研究

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血管内皮細胞機能による血液・血管壁相互反応の制御機構に関する分子病理学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Molecular Pathological Study on Endothelial Regulation of Blood-Vascular Wall Interaction
責任表示:
居石 克夫(九州大学・医学部・教授)
SUEISHI Katsuo(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992-1993
概要(最新報告):
血液と血管壁相互反応は極めて動的である。各種血液因子と血管壁構成細胞、血液細胞間の情報伝達機構がその基礎をなすが、本研究では血管内皮細胞の機能を中心に各種病態、特に血栓形成、動脈硬化の発生病態、さらに組織修複過程において重要な血管新生における内皮細胞の機能調節に関与する因子の解析を中心に研究を行い以下の結果を得た。 1.DICの発生病理における血管内皮細胞の機能:白色家兎におけるShwartzman反応時に見られる肝類洞内微小血栓の形成には、1)Kupffer細胞のLPSによる活性化と組織因子、IL-1(α,β)の発現が関与していること、2)同時にIL-1受容体アンタゴニストの発現によりそれらの機能発現が制御されていること、3)さらに血管内皮細胞自身も組織因子を発現し血栓準備状態の発生に関与していること、4)内皮細胞の組織因子発現は、腔側のみならず基底側にも認められ間質の凝固活性化機序には外因性凝固機転が重要であることが明らかにされた。また5)ISH法によりTF mRNA発現が確認された。 2.血管新生の制御機構:in vitro血管新生モデルを用いて、フィブリンの血管新生促進機序を解析した。1)この促進機序には、内皮細胞の産生するbFGF機能の亢進を介した自己分泌が重要であること、2)RGD(S)配列がbFGFの機能発現とともに内皮細胞・フィブリン間相互の接着に関与していることを明らかにした。3)腺癌細胞のbFGF産生、放出は低酸素により促進された。また4)網膜低酸素は、グリア細胞のVEGF産生、放出を亢進させ網膜血管新生を促進することが明らかとなった。 3.動脈硬化発生における血管内皮細胞機能:ヒトならびにWHHLの動脈硬化内膜の向血栓性特性には、浸潤増生したマクロファージ、平滑筋細胞とともに血管内皮細胞の基底側に発現した組織因子の細胞表面、間質への蓄積が関与していることが示唆された。また炎症性腹部大動脈瘤の進展因子には、栄養血管内皮細胞、マクロファージ、線維芽細胞のヘルペルウイルスの潜在性感染によるIEゲノム発現を介した炎症過程が関与していることが明らかとなった。 続きを見る
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