免疫細胞ネットワークを用いたヒト癌免疫療法の開発

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免疫細胞ネットワークを用いたヒト癌免疫療法の開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
渡邊 武(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
渡辺 武(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992
概要(最新報告):
癌患者から種々の自家腫瘍抗原特異的反応性ヒトT細胞(CD8陽性CTL細胞及びCD4ベルパーTh細胞)を効率よく短時間に大量に増殖させる培養系を用いて、invivo/invitroでの癌排除機構におけるこれらヒトT細胞群の相互作用の解析、T細胞レセプターの解析、標的細胞上のT細胞認識抗原(癌特異抗原)ペプチドの分離と解析、ヒト癌の受身免疫療法への応用を行うことにより、新たな癌免疫療法の確立を試みる目的で本研究を実施した。本年度に得られた成果は、1.悪性メラノーマ転移性リンパ節、卵巣癌転移性リンパ節より自家腫瘍抗原特異的細胞障害性T細胞(CTL)を選択的に短時間に多量に増殖させ得る培養法を確立した。2.メラノーマ細胞特異的CD4^+Th細胞を増殖させ得る培養系を確立した。3.樹立されたCTL株のHLA拘束性及びサブクローニングが容易であることを示した。4.このようにして得られたCTLクローンは、長期の培養でもその特異性、CTL活性が安定であることを示した。5.invivoにおいても、得られたCTL細胞は強い抗腫瘍活性を示した。6.ヒトCTL細胞が認識するヒトメラノーマ共通抗原の存在を示唆する結果を得た。以上の結果から以下の結論が得られた。1.種々のサイトカインを組み合わせることにより、自家癌抗原特異的なヒトCTL細胞及びヒトヘルパーTh細胞を効率よく増殖させ得る培養系を確立できることを示した。この方法は今後も、さらに改良を加えると共に、臨床への応用も可能であり、精力的に研究を続けるべき有意義なものと考える。2.GM-CSF、IL-1などを組み合わせることにより、invitroにおいて効率よく、末梢血リンパ球を自家癌抗原で感作することが可能であることがわかった。3.本法は、自家腫瘍細胞、それに反応するCTL、Th細胞を同時に確立するので、癌抗原の解析に有用である。 続きを見る
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