FPC発症におけるがん遺伝子とがん抑制遺伝子の役割

閲覧数: 7
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

FPC発症におけるがん遺伝子とがん抑制遺伝子の役割

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
笹月 健彦(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992
概要(最新報告):
大腸腫瘍発生においては、がん遺伝子であるKi-ras遺伝子の点突然変異、がん抑制遺伝子であるp53、DCC、APC遺伝子の変異が重要であり、これらの変異が蓄積されることにより腺腫からがんへと進行して行くと考えられている。しかし、これらの遺伝子変異が腫瘍発生においていかなる生物学的意義を持つのか、また相互にどのように関連し合っているのかについては未だ不明な点が多い。本研究では、大腸がん細胞株におけるこれらの遺伝子変異を明らかにした上で、活性化Ki-ras遺伝子変異の意義を直接的に解明する目的で、homologousrecombination(HR)による活性化Ki-ras遺伝子の破壊にともなって起こる変化を検討した。対象とした大腸がん細胞株は、Ki-ras遺伝子のコドン13に同じ点突然変異(Gly→Asp)を有するが、その他の遺伝子変異は異なるDLD-1、HCT116の2種とした。HRのスクリーニングは、PCR-SSOP法によって行い、サザン法により確認した。両細胞株から活揚化Ki-ras遺伝子の破壊されたクローンを各々3株得た。いずれのクローンとも、親株と比較して、形態学的変化を認め、さらに増殖速度の低下、軟寒天培地におけるコロニー形成態の低下ないし消失、およびヌードマウスにおける造腫瘍性の消失を認めた。また、invitroにおける増殖速度に関係なくc-myc遺伝子の著明な発現の減少を認めた、これらの結果は、ras遺伝子がc-myc遺伝子と協調することにより発がん寄与していること、またその破壊ががん化を抑制することを直接証明したものであり、がんの遺伝子治療の可能性を示唆する。さらに、これらの活性化Ki-ras遺伝子破壊細胞株は、Ki-ras遺伝子の機能、シグナル伝達および大腸がん発生におけるKi-ras遺伝子とその他のがん遺伝子あるいはがん測制遺伝子との相互作用を明らかにする上で有用であると考えられる。 続きを見る
本文を見る

類似資料: