細胞周期を制御する遺伝子群の研究

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細胞周期を制御する遺伝子群の研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
西本 毅治(九州大学・大学院医学系研究科・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992
概要(最新報告):
癌の薬物療法は早急に確立すべき大切な課題である。申請者は有効な制癌剤の開発にとって、癌細胞が由来した正常細胞の増殖機構を分子レベルで詳細に研究することは、制癌剤を開発する、あるいは探す基準をつくる上で重要な意義があると考えて本研究を行なっている。 本年度はこれまでに我々の研究室で分離し貯蔵しているハムスター由来のBHK21細胞株の細胞増殖に関する温度感受性変異株、tsBN2、tsBN7、tsBN75、tsBN250、tsBN462を用いて研究を行い、主な成果としては次の事が挙げらる。1)tsBN7変異遺伝子の分離。この遺伝子はヒトX染色体にあり、約800塩基のmRNAをコードし、遺伝子産物の分子量は12kDである。これは、新しい遺伝子である。ヒトをハムスターの間でアミノ酸は100%保存されていた。高温でこの変異はアポトーシスを起こす。この細胞死は低濃度血清培地で促進され、タンパク合成阻害剤で阻止された。また、BCL遺伝子で抑制されず、新しい細胞死の抑制遺伝子と推定した。2)tsBN250遺伝子の分離。高温で早やかにDNA合成が低下し、さらにカフェインによる未成熟染色体凝縮が起こらない変異であるtsBN250を相補するヒト遺伝子cDNAをクローン化した。塩基配列によると、ヒトのヒスチジンtRNA合成酵素そのものであることがわかった。3)CCG1遺伝子の機能。その変異により、サイクリンA、B、cdc2の転写がないこと、G1サイクリンE及びcdd2は正常に発現されていることが明らかになった。4)酵母を用いたRCC1タンパクの機能の研究。ヒトRCC1タンパクを分裂酵母で過剰に発現すると酵母が死ぬことを発見した。この事実に基づきRCC1の過剰発現により死ななくなる酵母の変異と過剰発現しても酵母を殺さないRCC1タンパクの変異をどちらも温度感受性変異として分離した。 続きを見る
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