絨毛癌化の分子機構

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絨毛癌化の分子機構

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
和氣 徳夫(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992
概要(最新報告):
絨毛癌の約半数は胞状奇胎に由来する。胞状奇胎は1精子受精或いは2精子受精雄性発生を原因とするため、対立遺伝子間でのホモ接合の形成さらには父親由来ゲノムの選択的継承という遺伝的特徴を有する。これらの特徴は、胞状奇胎の高率な悪性化傾向と癌抑制遺伝子のど不活化との関連を示唆する。このため本研究では絨毛癌細胞(CCI)の造腫瘍性抑制に関わるヒト染色体の同定を行った。微小核融合法に基づき正常単一染色体の移入を絨毛癌細胞へ行った結果1、2、6、9、11番染色体単一移入クローンでは親CCI細胞と同様の造腫瘍性及び増殖特性を示したのに対し、7番染色体単一移入クローンでは、腫瘍形成の抑制、足場非依性増殖の抑制及び細胞倍加時間の延長が観察された。このためヒト7番染色体上には絨毛癌細胞の増殖及び造腫瘍性の抑制に関与する優性な遺伝子の存在することが示唆された。さらに本研究はヒト7番染色体上にマウスF9細胞を分化誘導する遺伝子の存在をも示唆した。ヒト7番染色体の移入により、F9細胞は腫瘍細胞形質の消失及び増殖遅延の他に合胞体絨毛細胞に類似した形態に変化した。分化関連マーカーの発現パターンは内胚葉細胞のそれに一致した。以上からヒト7番染色体上には絨毛癌抑制遺伝子及びEmbryonal carcinoma細胞の分化誘導に関与する遺伝子群の存在が示唆された。このため両遺伝子のフィジカルマップ作成等の興味ある問題の解決することが今後重要で、遺伝子クローニングが急務と考えられた。 絨毛癌は低頻度ながら正常妊娠や流産にも続発する。このためいかなるタイプの妊娠がいかなる頻度で癌化するかを明らかにすることは、絨毛癌化の分子機構を理解する上で重要である。本研究ではPCR法を利用したパラフィン包囲切片からDNA多型解析を行う方法を開発し、日本における絨毛癌症例集積の困難性を克服した。 続きを見る
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