無脊椎動物の血球細胞機能とその生体防御系における役割

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無脊椎動物の血球細胞機能とその生体防御系における役割

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Role of Limulus Hemocytes in the Biological Defense System.
責任表示:
岩永 貞昭(九州大学・理学部・教授)
IWANAGA Sadaaki(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992-1994
概要(最新報告):
我々が研究対象としているカブトガニでは、血球細胞のLPSに対する反応性が極めて高く、瞬時に細胞の脱顆粒をへて、体液凝固が引き起こされる。また、この血球抽出液は、β-グルカンによっても凝固反応が惹起され、1981年に我々はβ-グルカン感受性プロテアーゼ前駆体の存在を確認し、Factor Gと命名した。Factor Gは、単離の過程で活性化を受けやすく、さらにその活性型は数日で酵素活性を失う極めて不安定な性質をもつことからその、精製は困難を極めたが、最近、再現性のよい精製法を確立した。精製Factor Gは72kDaのサブユニットαと37kDaのサブユニットβの二つのポリペプチドが非共有結合で会合したヘテロダイマーの構造をもつ。活性化に伴って、両サブユニット共に、Arg-Glu,Arg-I1eという特定の配列が限定水解を受け、サブユニットαは55kDaと17kDaのフラグメントに、サブユニットβは34kDaのフラグメントに変換される。Factor Gは種々の(1→3)-β-1inkageを含むグルカン類によって活性化されるが、中でも、直鎖上のcurdlanあるいはparamylonに最も強く反応した。また、Factor Gの活性化においては、curdlanとのモル比が重要であり、β-グルカンと結合したFactor G分子間の相互作用によって活性化が起きる。さらに精製標品を用いた再構成実験により、活性型Factor GはLPS感受性凝固カスケード中のProclotting enzymeを特異的に活性化することが明らかになった。また、cDNA Cloningの結果より、サブユニットαは(1→3)-β-D-glucanase A 1,Xylanase Zと相同性の高いドメインからなるモザイクタンパク質であり、一方、サブユニットβはセリンプロテアーゼ前駆体そのものの構造をもつことが分った。以上の結果より、Factor Gは酵素活性を担うサブユニットβと、β-グルカンとの結合を介してサブユニットβの活性を制御するサブユニットαから構成される新しいタイプのセリンプロテアーゼ前駆体であることが示された。 続きを見る
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