陸上植物の絶滅と保全の生物学

閲覧数: 4
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

陸上植物の絶滅と保全の生物学

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Extinction and Conservation Biology of Land Plants
責任表示:
矢原 徹一(九州大学・理学部・教授)
YAHARA Tetsukazu(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992-1994
概要(最新報告):
植物の絶滅危惧植物種の保全生物学的理解を深めるために、以下のような研究を行った。 (1)本来しばしば攪乱を受ける生育地に生活していた種が、人為的な環境の安定化の下で生育地を狭められている場合が少なくない(カワラノギク、マイヅルテンナンショウ、アサザなど)。このような種の集団の運命を予測するには、パッチ状環境を格子空間として扱うモデルが有効であり、このようなモデルの開発を行なった。またカワラノギク、マイヅルテンナンショウを材料として実際に個体群統計学的研究を行い、モデルに組み込まれたパラメータを測定し、集団の運命を予測することを試みた。今後の発展のためには、パラメータの年変動を推定し、感度分析によって変動の幅が絶滅率をどのように高めるかについて検討することが有効であると考えられる。 (2)絶滅危惧植物の遺伝的変異量を、アロザイムやDNAマーカーを活用して推定した。マイヅルテンナンショウやフジバカマではきわめて遺伝的変異が少なく、遺伝的変異量の制限が環境への適応を制約している可能性が示唆された。一方、カワラノギクではかなり多量の遺伝的変異が見い出された。この結果はカワラノギクの集団サイズが、急減してはいるがまだ多量の遺伝的変異を維持するほど十分に大きいことを示すこの結果から、遺伝的変異量の年ごとの変化を調査することで、カワラノギクの有効集団サイズの変化をセンサスできるものと考えられる。 (3)過去の絶滅過程を理解する方法論として、分子系統樹からクレード間の種の回転率の違いを検定する方法を開発した。この方法を使うことで、たとえば自家受粉をする系統と他家受粉をする系統で、どちらが絶滅しやすいか、といった問題を検討できる。 続きを見る
本文を見る

類似資料: