変動環境の集団遺伝学理論の整備と検証

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変動環境の集団遺伝学理論の整備と検証

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
IMPROVEMENT AND TEST OF POPULATION GENETICS THEORY OF VARIABLE ENVIRONMENTS
責任表示:
松田 博嗣(九州大学・理学部・名誉教授)
MATSUDA Hirotugu(九州大学・理学部・名誉教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992-1994
概要(最新報告):
本総合研究が始まるまでは、環境変動モデルの性質は、主に強突然変異極限について調べられたが、ここでは、DNA座位ごとのデータとの比較上より現実的と考えられる弱突然変異極限が調べられ、パイテイモデルの定常解が求められた。これにより進化速度と多型が環境変動率にどのように依存するかが明らかになった。突然変異率が進化速度よりも平均的に大きいことや、進化速度が機能的制約や多型とどう関連するかが、中立説のモデルを特別の場合として含みつつ、半定量的に説明できるようになった。通常、多型に及ぼす環境変動の効果は通常小さいが、進化速度は、sN>1(s選択係数)であれば、ほぼ環境変動率に等しくなることが判った。また座位数が2の場合についても研究が進み、協調進化やヒッチハイク効果などについての知見が増した。実測データとの比較研究では進化速度や多型のあり方と置換のタイプとの相関に注目して、アミラーゼ遺伝子、HLA遺伝子、病原性ウイルス、さらにはイネ、コムギや霊長類などについて検討が進められたが、まだ一般的な結論にまでは達しなかった。 一方、量的形質の進化については、遺伝状態の表現値は連続実数値を取るとしてのモデル化が適切であろう。こうした場合、環境の非一様性が、どのような条件下でどのような多型をもたらすかについても新たな成果が得られた。変動環境がチョウの羽化季節など生物の生活史戦略に及ぼす効果や、ファージ集団の多様性維持に及ぼす効果についても理論的検討が進み、生物的環境として見たウイルスが有性生殖の維持に及ぼす効果のヒヨドリバナについての野外観察による検討も進められた。 続きを見る
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生物進化の分子集団遺伝学的研究 by 山崎 常行; YAMAZAKI Tsuneyuki
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