変異型アルツハイマーアミロイド前駆体蛋白の神経細胞における動態の解析

閲覧数: 2
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

変異型アルツハイマーアミロイド前駆体蛋白の神経細胞における動態の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
後藤 幾生(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992
概要(最新報告):
[目的]アルツハイマー病(AD)の病態を明らかにするために、アミロイド前駆体蛋白(APP)の神経細胞における動態を解析する。 [方法]APPのアミロイドジェニックであり、神経細胞に対してtpxicと考えられているβC末部分を、神経細胞において特異的かつ強力に発現することが期待されるneuron specific enolase(NSE)promoterの制御下に発現させたトランスジェニックマウスを作成し、アミロイド形成について検討を行った。 [結果]βC導入マウスは9lines得られ、そのうち3lineの生後1〜2ケ月のF1について解析を行った。導入遺伝子量はサザンブロットの結果、それぞれ20、2、5コピーであった。導入遺伝子の発現はノーザンブロットで検出でき、発現量は内因性APPの39%,35%,34%であった。また導入遺伝子の発現は、他の臓器では検出されず、脳特異的に発現していた。C末の抗体を用いた脳のウエスタンブロットで、コントロールマウスには認められない約10kdのバンドが認められ、導入遺伝子の産物と考えられた。脳の凍結切片のC末およびβに対する抗体を用いた免疫染色では、神経細胞がよく染色され、神経細胞の脱落やアミロイドの沈着は認められなかった。 [考察]NSEpromoterを用いた導入遺伝子は脳特異的に比較的高効率に発現しており、APPのトランスジェニックマウス作成に良い遺伝子構築である。今回調べたマウスの脳にはアミロイドの沈着を含め病的な変化は観察されなかったが、月齢が生生1〜2ケ月と若いため最終的な結論を得るためには、さらに高齢のマウスについて検討する必要がある。また家族性ADの変異型APPを導入したトランスジェニックマウスを作成しており、今後検索の予定である。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

7
老年痴呆の分子機構 by 宮武 正; 立石 潤
7.
老年痴呆の分子機構 by 宮武 正; 立石 潤