心不全における内皮依存性血勘拡張能異常に関する研究

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心不全における内皮依存性血勘拡張能異常に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
竹下 彰(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992
概要(最新報告):
本年度は心不全における血管拡張障害に、内皮機能がいかに関与するかを心不全患者で検討した。(方法)心不全患者及び対照健康成人の前腕動脈にカニューレを挿入し、薬物注入及び直接的動脈圧測定に用いた。ストレインゲージにより前腕血流量を測定し、血管抵抗を算出した。内皮依存性血管拡張反応はアセチルコリン(ACh)やサブスタンス-P(S-P)を少量、段階的に動注し検討した。内皮非依存性拡張反応はソジウムニトロプルシド(SNP)を動注し検討した。10分間前腕阻血後の反応性充血時の血管拡張反応を検討し、心不全における拡張反応低下が、基質であるL-arginine投与により、改善するかも検討した。(結果)心不全患者では前腕血流量は対照群に比し有意に低下しており、血管抵抗は上昇していた(43±5VS20±2units,PCO.01)。AChによる血管拡張反応は心不全患者で対照者に比し有意に低下していたが(PCO.01)、S-PやSNPによる血管拡張反応は両者間で差がなかった。反応性充血時の最小血管抵抗は心不全患者で対照群に比し有意に大きかった(1.8±0.4VS2.4±0.5units)。L-arginineの前投与はACh高用量投与や反応性充血時の最大血管拡張反応を不全患者のみで増加させたが、対照群では変化させなかった。L-arginineの前投与はS-PやSNPによる血管拡張反応に心不全患者及び対照群で影響しなかった。(結論)これらの結果は心不全患者ではAChによる内皮依存性血管拡張反応低下を示唆する。しかしS-Pによる血管拡張反応に低下はなく、二つのagonistによる内皮依存性血管拡張能の差異の機序は明らかではない。心不全患者に特徴的に認められる反応性充血時の最大拡張能の低下はL-arginineにより改善した。この成績は心不全患者の最大拡張能低下に内皮異常が関与している可能性を示唆する。 続きを見る
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