リペ多糖刺激を介して血管内皮細胞で発現する組織因子の分子機能解析

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リペ多糖刺激を介して血管内皮細胞で発現する組織因子の分子機能解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
岩永 貞昭(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992
概要(最新報告):
先ず従来から知られているヒト、マウスのTFの塩基配列をもとに、17mer、20merのオリゴヌクレオチドプライマー2種を作製し、ウシ副腎皮質cDNAライブラリーを鋳型にPCR反応を行ない、491bpよりなるDNA断片を得た。この断片の塩基配列より、TFのcDNAの一部であることを確認後、プローブに用い100万個のクローンをスクリーニングし、約1.6kbよりなるポジティブクローンを一個得た。このクローンの末端塩基配列を決定したところ、開始Metコドンを含み、35残基のシグナル配列に続いて、ウシTFのアミノ末端配列がコードされていた。また、これまで報告されている3種のTFは全て260残基前後よりなることから、このクローンはウシ組織因子の全領域を含むと考え、全塩基配列を決定した。その結果、ウシTFは35残基のプレ配列を含む257残基から成る糖タンパン質であり、C末端領域に23残基の膜貫通ドメイン、さらに21残基の細胞質ドメインを含むことが明らかとなった。Asn型糖鎖は残基番号8と118、146の3ケ所に存在する可能性が強く、推定分子量は32,000と算出される。 さらにこのcDNAを用い、酵母での可溶性TF(rsTF)を発現を試みた。重松が可溶性ヒトTFの発現に用いた方法に従い、pAM82にウシTFの細胞外ドメイン(1-213)を挿入した発現ベクターを構築した。このベクターを用いrsTFを発現させた結果、CM-Sepharoseカラムの1ステップだけで培地1リットルあたり約2mgのrsTFを得る事ができた。このrsTFはSDS-PAGE上、38kDaの単一バンドを示し、糖鎖の付加が予想された。また、アミノ酸分析、配列分析を行ったところ、cDNAの塩基配列より予想される結果と一致した。さらに、合成基質を用いたVII因子の測定系において、rsTFは天然ウシTFとほぼ同程度の増強効果を示し、VII因子-TFの分子間相互作用の研究に活用できることがわかった。 続きを見る
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類似資料:

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外因系血液凝固反応の分子機構 by 岩永 貞昭; IWANAGA Sadaaki
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