血管機能の調節における内皮および平滑筋細胞情報伝達系の相互作用

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血管機能の調節における内皮および平滑筋細胞情報伝達系の相互作用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
金井 英夫(九州大学・医学部・教授)
金出 英夫(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1992
概要(最新報告):
本年度はin situ内皮細胞に対するエンドセリン(ET)の作用を検討した。腸大動脈弁切片にフラー2を負荷し、その表面蛍光を経時的に測定した。 1.ET-1およびET-3は内皮細胞(Ca)iを上昇させた。ET-1>ET-3。(Ca)i上昇は急峻な第1相と、これに緩やかに続く第2相からなる。第1相は細胞内外のCaに依存し、第2相は細胞外Ca依存性であった。 2.細胞外無Caの際にET-1が引起こす第1相Ca上昇成分は、百日咳毒素(IAP)前処置の影響を受けなかった。一方、細胞外Ca存在下にみられる第1相および第2相Ca上昇は、IAPにより大きく抑制された。IAP前処置後、Ca存在下にET-1が引起こす内皮細胞の(Ca)i変化は、IAP前処置後(あるいは未処置のまま)無Ca溶液中でET-1が引起こす内皮細胞の(Ca)iと良く似ていた。内皮細胞のATPによる(Ca)i上昇はIAPの影響をうけなかった。ET-1による細胞Ca貯蔵部からCa遊離に関わるG蛋白はIAP非感受性であり、細胞外Ca流入に関わるG蛋白はIAP感受性と考えられる。 3.特異的ET-1受容体(ETa)の括抗薬BQ-123は、ET-1による内皮細胞の(Ca)i上昇を濃度依存性に抑制したが、完全抑制はできなかった。一方、たとえ高濃度のBQ-123を用いても、ET-3による(Ca)i上昇は全く抑制されなかった。高濃度のBQ-123存在下で、同じ濃度のET-1とET-3は、同じ程度、パターンの(Ca)i上昇を引きおこした。in situ内皮細胞において、ET-1はETa受容体とそれ以外(おそらくETb)の受容体の双方を介して(Ca)i上昇を引起こすことが示された。内皮細胞によって産生されるET-1は、平滑筋直接刺激(収縮,パラクリン)作用に加えて、内皮細胞刺激(弛緩・オートクリン)作用があり、血管機能を巧妙に調節している可能性が示唆された。 続きを見る
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