肝細胞増殖制御の分子機構

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肝細胞増殖制御の分子機構

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
中村 敏一(大阪大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991-1993
概要(最新報告):
本年度はHGFの多様な生物活性、細胞のがん化や癌と宿主の相互作用、HGFのin vivo効果をはじめ肝線維化・肝硬変の防止効果、腎不全の治療効果などの成果を得た。 (1)HGFは間葉組織由来の細胞が産生し、上皮細胞に働きかける因子と考えられてきたが、HGFが造血幹細胞,前破骨細胞、間接軟骨や好中球などの間葉組織由来細胞にも作用しユニークな生物活性を発揮することを明らかにした。 (2)一般にHGF産生能とHGF応答能は別々であり、同一細胞で両者が発現し両機能を持つことはない。しかし同一細胞内で人工的に両機能を発現させてやると、細胞ががん化することが明らかになった。 (3)がん細胞と宿主細胞の相互作用をメディエートする液性因子の1つがHGFであることを明らかにした。 (4)制がん剤,シスプラチンは重篤な腎傷害、腎不全を起こす副作用を持つ。腎再生因子としての役割が明らかにされているHGFにラットやマウスを使った実験からシスプラチンの副作用を軽減防止する作用があることを明らかにした。 (5)ラットに肝臓毒DMNを極微量5週間投与すると肝線維化が進み、典型的な肝硬変を発症する。この時HGFを投与すると、肝線維化が著しく抑制され肝硬変の発症が強く防止された。 (6)ブタ肺からインシュリンの精製を進める過程でインシュリン活性を示す数種の画分を得た。そのうち2つの画分のうち、1つはインタロイキン-1であり、他の1つはヘパリンであることを明らかにした。 (7)プロHGFのArg^<494>-Val^<495>部位を特異的に切断する分子量約90kDaの新しいプロテアーゼをウシ血清中から精製して、HGF-converting enzymeと名付けた。 (8)c-metのfamilyをクローニングする過程で、脳で発現が見られる2種類の新しいプロテインキナーゼを見い出した。1つはレセプター型チロシンキナーゼであり、Skyと命名した。他の1つはLIMドメインを2個有し、C末にチロンシン型とセリン/スレオニン型のキナーゼドメインを持つユニークなプロティンキナーゼでLIMキナーゼと名付けた。 続きを見る
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