骨吸収機構におけるタンパク分解酵素およびリソゾーム膜タンパク質の役割

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骨吸収機構におけるタンパク分解酵素およびリソゾーム膜タンパク質の役割

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
ROLES OF PROTEOLYTIC ENZYMES AND LYSOSOMAL MEMBRANE PROTEINS IN BONE RESORBING PROCESS
責任表示:
山本 健二(九州大学・歯学部・教授)
YAMAMOTO Kenji(九州大学・歯学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991-1992
概要(最新報告):
骨吸収の中心的役割を果たす破骨細胞は活発な運動性を有する多核の巨細胞で、血液原性の単核前駆細胞から分化した、高度に特殊化した形態と機能を有する細胞である。破吸収表面上に特徴的な波状縁と明帯を形成し、これらによって囲まれた特殊な微小環境(吸収窩)の中で骨吸収は進行する。本研究は骨吸収に関与するプロテアーゼを免疫形態学的に同定し、活性化破骨細胞におけるそれらの局在様式を明らかにするとともに、活性化破骨細胞での波状縁膜形成にリソソーム膜がどのように関与するのかを明らかにすることを目的としている。本年度の研究から得られた知見は以下のとうりである。(1)ラット大腿骨を用いた免疫組織化学ならびに免疫電顕学的研究から、カテプシンDは骨表面に接した活性化破骨細胞の波状縁部近傍に存在するリソソーム様顆粒や空胞に多量に検出されるが、波状縁膜や吸収窩内には見られない(Histochemistry97,13-18,1992)。(2)同様な方法でカテプシンBおよびLの活性化破骨細胞における局在を調べてるみと、カテプシンBは波状縁部の形質膜ならびに近接したリソソーム様顆粒および空胞に多量に検出されるのに対し、カテプシンLはカテプシンBと同様の破骨細胞内局在に加えて骨表面への多量の蓄積が見られた(Histochemistry1993,in press)。(3)ラット肝臓から精製したリソソーム膜蛋白質(LGP107)に対する特異抗体を用いた実験では、本蛋白質が活性化破骨細胞の波状縁膜に特異的に多量に局在していることが確認され、不活性化破骨細胞や破骨前駆細胞の形質膜には全く検出されなかった(J.Biochem.1993,submitted)。以上の結果は、骨吸収過程で各カテプシン酵素が異なる機能をもちつつ深く関与していること、およびリソソーム膜が骨吸収に必須の波状縁膜の形成に重要な機能を担っていることが示された。 続きを見る
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