ヒト胎児におけるREM/NREM睡眠及び覚醒状態の起源と個体発生過程に関する研究

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ヒト胎児におけるREM/NREM睡眠及び覚醒状態の起源と個体発生過程に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Ontogenesis of the Rapid Eye Movement/Non-Rapid Eye Movement Sleep and Waking States in the Human Fetus
責任表示:
中野 仁雄(九州大学・医学部・教授)
NAKANO Hitoo(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991-1993
概要(最新報告):
I.ヒト胎児行動学の観点から:1)眼球運動期と無眼球運動期の個体発生過程:眼球運動期の持続時間は妊娠29-30週と37-38週に、無眼球運動期のそれは妊娠31-32週と37-38週に統計学的に有意な変極点を有することがわかった。このことは、妊娠20週から妊娠40週の期間、眼球運動期と無眼球運動期の制御機構は各々異なる個体発生過程を辿り、妊娠37-38週に至れば軌を一にして機能的に成熟した状態に達すること、および両者は各々27-30分、23-26分の固定したウルトラディアン・リズムを獲得することを意味する。2)胎児の排尿と眼球運動期開始との同期性:妊娠37週以降では、胎児の排尿と眼球運動期とが有意な同期性を示すことが分かった。排尿とレム睡眠の各々の発現中枢は各々橋のBarrington核と青斑核に存在し、両者は解剖学的に極めて近接した部位にあることから、本現象は幼若動物特有の神経細胞核間の余剰な情報伝達によるEctopic projectionと推察された。 II.ヒト胎児神経学の観点から:申請者らが開発したスクリーニングシステムを妊娠37週以降に分娩に至った胎児1,426例を対象に試験的に運用した成績では、10例に子宮内で中枢神経系の機能異常が疑われた。その結果、1)脊髄あるいは延髄〜橋に病変を有する例では、子宮内における動作の異常から病巣の解剖学的な部位を推定できること、2)脳全体に瀰漫性に病変を有する例では、動作の異常の検出は可能であったが病変部の特定は困難であること、3)大脳半球に限局した病巣を随伴する例では動作に異常は認められないこと、および4)異常動作が一過性に認められた例では、出生後に器質的にも機能的にも中枢神経系に異常な所見は認められないことが判明した。以上の成績から、脊髄および延髄から橋に至る脳幹に限局した病巣については、動作と各々の制御中枢とを一対一の確からしさで病変部位の出生前診断ができることが分かった。 続きを見る
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