ブタ同所性心移植を用いた心保存法および免疫学的寛容誘導法の確立

閲覧数: 6
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

ブタ同所性心移植を用いた心保存法および免疫学的寛容誘導法の確立

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Heart preservation and immunological tolerance induction in orthotopic heart transplantation in swines.
責任表示:
安井 久喬(九州大学・医学部・助教授)
YASUI Hisataka(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991-1992
概要(最新報告):
サイクロフォスファミドを用いた免疫学的寛容誘導法を発展させるとともに人工心肺を用いた家畜ブタでの同所性心移植を行った。 実験1.[方法]B6(H-2^b),C3H(H-2^k),BALB(H-2^d)マウス8-10週齢雌を用いた。day-1に抗Thy1.2mAb 100μgをrecipientに腹腔内投与した。day0にdonor由来の脾細胞9×10^7個および骨髄細胞3×10^7を静脈内投与し、さらにday2にサイクロフォスファミド200mg/kgを腹腔内投与した。皮膚移植はday16に行った。[結果]C3H→B6,B6→C3H,BALB→B6,BALB→C3Hの組合せでのdonor皮膚移植片生着の中央値(日)は各々123(n=19),136(n=9),>503(n=15),>165(n=8)であった。C3H→B6,B6→C3Hの寛容マウスにおいて第3者BALBの皮膚は正常に拒絶された。 実験2.[方法]家畜ブタ雌20-25kgを用いて同所性心移植実験を行い,細胞外液組成(Na87,K20)の九大式心筋保護液(I群)と細胞内液組成(Na10,K117)のコリンズ液(II群)による移植心保存効果を比較検討した。保存液の温度は0℃,保存時間は4時間とした。Donor心は保存終了時に九大式心筋保護液にて保存液をwash outした。移植手術中は20分毎に心筋保護液5ml/kgを注入し,局所冷却を併用した。大動脈遮断解除1時間後にEmaxを計測した。[結果]両群とも計5回の同所性心移植手術を施行した。人工心肺よりの離脱はI群3例(60%),I群1例(20%)で,この内Emaxの測定まで可能であったのはI群の1例のみであった。不成功の主な原因としては,LOSと,出血があげられる。現在までのところ長期生存は得られていない。 [考察]実験1では,完全同種のさまざまなマウスの組合せでも抗体,細胞,サイクロフォスファミドの投与で免疫寛容が成立することが確認された。実験2では九大式心筋保護液による心保存の有用性が示唆されたが,長期生存ブタを得るまでにはいたらず,今後の実験系のさらなる改良が望まれる。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

1
虚血再潅流障害の防止と至適心保存再潅流法の確立 by 河野 博之; KOHNO Hiroyuki; 徳永 皓一
5
薬剤誘導性免疫寛容系の基礎的臨床的展開 by 富田 幸裕; TOMITA Yukihiro
1.
虚血再潅流障害の防止と至適心保存再潅流法の確立 by 河野 博之; KOHNO Hiroyuki; 徳永 皓一
5.
薬剤誘導性免疫寛容系の基礎的臨床的展開 by 富田 幸裕; TOMITA Yukihiro