母体に対する経腸栄養および完全静脈栄養が胎児肝へ及ぼす影響

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母体に対する経腸栄養および完全静脈栄養が胎児肝へ及ぼす影響

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
水田 祥代(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991-1992
概要(最新報告):
新生児は抗酸化酵素活性が低いためフリーラジカルに対する防御能が弱いとされており、このことが完全静脈栄養(以下PN)時に肝障害が起こりやすいこととも関係していると考えられる。昨年度の研究にて確立した新生仔家兎PN肝障害モデルを用いて、PN肝障害に対するフリーラジカルや過酸化脂質の関与を検討するため、以下の実験を行った。 生後24時間以内の新生仔家兎を投与カロリーにより高カロリー群と通常カロリー群の2群に分け8日間のPNを行い、PN終了時に血液、肝を採取し血液を一般肝機能検査に、肝をSOD(superoxide dismutase)活性、GSH-Px(glutathione peroxidase)活性、グルタチオン、過酸化脂質の定量と病理組織学的検索に供した。その結果、高カロリー群に胆汁うっ滞性の肝障害を認め、肝SOD活性は通常カロリー群に比し有意に低値をとり、また肝障害の程度と肝SOD活性との間に負の相関を認めた。しかし等しいカロリーの投与によっても個々の肝障害の程度にはかなりの差があり、この原因としてbacterial、translocation(腸内細菌の腸管外への移行、以下BTと略)の関与が推察された。そこでPN終了時に腸間膜リンパ節、肝を倍養しBTの評価を行った。その結果、BTは高カロリー群に高頻度に起こる傾向を認めた。またBTの有無で検討するとBT陽性群では肝SOD活性が有意に低値をとり、また肝障害が高度になる傾向を認めた。この意義についてはさらに検討を要すが、BTにより肝へ移行した細菌やエンドトキシンを処理する過程で生じたフリーラジカルの消去のための消耗性のSOD活性低下、また肝SOD活性の低下によるBTの惹起が推測される。 続きを見る
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