家蚕の卵構築に関する遺伝情報の発現と制御機構の解析

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家蚕の卵構築に関する遺伝情報の発現と制御機構の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Genetic analysis of the egg character and oogenesis mutants in Bombyx mori
責任表示:
河口 豊(九州大学・農学部・助教授)
KAWAGUCHI Yutaka(九州大学・農学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991-1993
概要(最新報告):
1.継代飼育中の系統から受精能及び孵化能を有する小卵を発見した。遺伝子分析を行ったところ常染色体上に生じた自然突然変異であり、1劣性遺伝子に支配されていることを明らかにすると共に矮小卵と命名し遺伝子記号をemiとした。広範囲にわたり連関検索を行った結果、当該遺伝子は第12連関群9.5に占座することを明らかにした。 2.emi卵の形態とサイズは小さく、既知小卵sm群に類似していた。卵重、卵黄タンパク質含量はそれぞれ正常卵のそれらに比べ1/2と2/3であり低下していたが、タンパク質組成には差異は認められなかった。受精能は正常に比べ有意に低く、66%であった。胚子形成は正常に行われるものの、孵化率は著しく低くわずか28%であった。孵化幼虫の体形は小さく、体重比でみると1:0.66であった。しかし、成虫まで発育した。 3.雌蛹を一定期間低温状態(10℃)で保護すると、低温刺激をうけた成虫が産下した卵の中に灰色卵に類似した卵を発見した。保存系統についてスクリーニングを行ったところ、低温刺激に対して抵抗性と感受性の系統とに区別し得ることを見出した。そこで低温誘発灰色卵形質について遺伝子分析を行った結果、常染色体上に座乗する1劣性遺伝子により支配されていることを明らかにし、低温誘発灰色卵と命名、遺伝子記号をtsgと定めた。引続き連関分析を行い、第2〜4、6〜18、20〜24、26〜28連関群のいずれとも独立である結果を得た。従って、tsg遺伝子は第5、19あるいは25連関群に所属すると推察した。 4.灰色卵誘発処理温度は0℃から15℃まで有効であり、18℃以上になると誘発刺激が認められなくなった。産下されたすべての卵が灰色状を呈るのではなく、産下卵中10〜15%の卵のみ灰色状となった。灰色卵の状況は卵殻全面にわたって灰色状となるものからモザイク状あるいは斑灰色状のものまで種々の変異が認められた。灰色卵卵殻の形態観察の結果、中層の層状構造部分にのみ異常が認められた。 続きを見る
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