アスコルビン酸を機能分子とする核医学診断薬剤の開発

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アスコルビン酸を機能分子とする核医学診断薬剤の開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
DEVELOPMENT OF RADIOPHARMACEUTICALS BASED ON THE BIOCHEMICAL FUNCTIONS OF ASCORBIC ACID
責任表示:
前田 稔(九州大学・薬学部・教授)
MAEDA Minoru(九州大学・薬学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991-1992
概要(最新報告):
代表的な生体内抗酸化物質であるL-アスコルビン酸の6位水酸基をフッ素18(半減期110分)で置換した6-デオキシ-6-[^<18>F]フルオロ-L-アスコルビン酸(^<18>-DFA)を,還状硫酸エステルを基質とする求核置換反応および異性化反応によって放射化学的収率10〜15%で合成した。 ^<18>-DFAを用いたラット生体内分布は,副腎,腎臓や肝臓に高い放射能を示し、アスコルビン酸のそれに類似したものであった。脳組織への放射能の移行は遅いが,時間とともに徐々に増加すること,心臓では放射能の保持傾向がみられた。また,ファイブロザルコーマやC6グリオーマ等の腫瘍組織へも血や筋組織よりも高い濃度の ^<18>F-DFAが移行し、保持されることを見い出した。次に,遺伝的にアスコルビン酸の合成能が欠如している(ODS)ラットを用いたアスコルビン酸欠乏下における ^<18>F-DFAの体内動態から,ラット体内のアスコルビン酸の存在は ^<18>F-DFAの体内分布にほとんど影響を与えないことが示された。虚血損傷部位における ^<18>F-DFAの挙動に関する知見を得るため、全脳虚血モデルラットを使用して検討した。ラットに20分間の脳虚血状態を施した。A群として血流再開と同時に ^<18>-DFAを,B群として血流再開後5日目に ^<18>-DFAを、それぞれ投与した。A群では虚血ラットとshamラットの間に ^<18>F-DFAの体内分布に差は認められなかった。B群では虚血障害を受けたラットにおいて組織全体に ^<18>F-DFAの移行が増し,特に大脳皮質,視床下部および扁桃体の各組織部位では有意に ^<18>F-DFAの取り込みが増加した。さらに,この現象はインビトロの系においても確認された。これは ^<18>F-DFAが脳虚血障害後の何らかの修復機構に関わっていることを示唆するものであろう。 ^<18>F-DFAは核医学診断薬剤として大きなポテンシャルを有し,さらに詳細に 検討すべきことが示された。 続きを見る
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