白血病細胞の分化・増殖に及ぼすミトコンドリア遺伝子発現関与の解析

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白血病細胞の分化・増殖に及ぼすミトコンドリア遺伝子発現関与の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Analysis of mitochondrial gene involvement in the differentiation and growth of the leukemic cells.
責任表示:
工藤 二郎(九州大学・医学部・助手)
KUDO Jiro(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991-1992
概要(最新報告):
現在までミトコンドリアの抑制が細胞の分化や増殖に関与する直接の証明がなかったため、我々はミトコンドリアのNADH脱水素酵素の特異的阻害剤ロテノン、及びNADH脱水素酵素サブユニット2(ND2)とチトクローム酸化酵素サブユット1、2(CO1、CO2)遺伝子に対するアンチセンスDNAを用い、白血病細胞株HL60の増殖と分化に及ぼす影響を解析し、次の結果を得た。 1.500nMのロテノンの添加により細胞増殖は停止し、7日後に完全に死亡する。50nMのロテノンでは増殖は減弱し、細胞周期G_2+Mの増加がみられる。 2.50nMのロテノン添加により、骨髄細胞抗原CD38、単球抗原CD13の発現が亢進する。 3.ロテノン添加によりND2、CO1遺伝子発現は一定量を保つ。一方phorbol myristate acetate(PMA)添加では両者の遺伝子発現が減少する。 4.ND2-、CO1-、CO2-mRNAに対するアンチセンスDNAは40μMの高濃度でHL60細胞の増殖を40%低下させるが、これはセンスDNAの効果と差がなかった。40μMのアンチセンスDNAを加えても細胞表面抗原CD4、CD13、CD11b、CD33の変化はみられない。 以上の結果より、ミトコンドリアのNADH脱水素酵素を阻害させることにより、HL60細胞の分化を誘導可能なことがわかった。一方、アンチセンスDNAは1)細胞膜及びミトコンドリアの二重膜を透過する必要のあること、2)ミトコンドリアのコピー数が多く、mRNAも多いこと、3)ミトコンドリア内膜の特異なる透過形式を克服する必要のあること、などの理由から細胞に影響に与えにくく、臨床応用に困難のあることが示唆された。 続きを見る
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