心不全における交感神経緊張にアンジオテンシンが如何に関与するかについての研究

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心不全における交感神経緊張にアンジオテンシンが如何に関与するかについての研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
今泉 勉(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991
概要(最新報告):
心不全では交感神経緊張状態にある。重症の心不全では、過度の交感神経緊張が生じ、心不全の病態を悪化させる。我々はこの心不全における交感神経緊張が脳内レニンーアンジオテンシン系の活性化による可能性を検討した。本年度は先ず家兎で心不全モデルを作成する事を第一目標とし、次に心不全動物及びコントロ-ル動物で脳室内及び大槽内アンジオテンシンおよび拮抗薬であるサララ-シンを投与した。(方法)1.心不全動物の作成。家兎をペントバルビタ-ル下に麻酔、開胸し、電極を2本左心室に逢着した。閉胸し、回復を待って、ペ-シングを350/分から開始した。約2時間後には中心静脈圧が平均6mmHg上昇し、呼吸困難を伴う、心不全動物を作成した。一部の例では麻酔下に血行動態を測定した。2.脳凶内及び大槽内にカニュ-レを挿入し、アンジオテンシン及びサララ-シンを投与した。(結果)心不全動物(n=14)では、中心静脈圧はペ-シング前1.4±0.2から6.4±0.5mmHgへと上昇した(P<0.01)。心不全群ではコントロ-ル群(n=8)に比し、左室拡張末期圧の上昇(19.3±2.0VS-0.6±0.6mmHg、P<0.01)、心拍出量の低下、+dp/dpの低下(722±51Vs1433±97mmHg/min)、胸水(12.9±6.7m)及び血中ノルアドレナリンの高値(1.58±0.43VS0.6±0.05pg/ml)を呈した。コントロ-ル群では脳室内または大槽内アンジオテンシン投与は、血圧、腎交感神経活動を上昇したが、心不全群では反応がなかった。サララ-シン投与は両群において、血圧、腎交感神経系活動を変化しなかった。(結論)我々は家兎で初めて、慢性心不全を作成できた。心不全の交感神経緊張に脳内レニンーアンジオテンシン系の関与は少ないと考えられる。 続きを見る
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