マウスポックスにおける初期防御の解析

閲覧数: 3
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

マウスポックスにおける初期防御の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
木村 元喜(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991
概要(最新報告):
マウスを用いてウイルス感染症における生体防御機構の全容の解明に着手した。使用したウイルスは、全身性に顕性感染を引き起こすマウスボックスウイルスと潜伏感染の病像を生じるマウスサイトメガロウイルスである。マウスボックスウイルスを用いたこれまでの解析で明らかになったことは、(1)抗アシアロGMI抗血清によるマウスの前処置、あるいは先天的にNK細胞が欠落したマウス(beige mouse)ではボックスウイルス投与後の体内臓器ウイルス価およびウイルス大量接種後の致死率が非処置あるいは正常マウスに比べ著明に高かった。(2)ボックスウイルス投与後、24時間後をピ-クとして血中のインタ-フェロンγ値が上昇する。これらの結果より、ボックスウイルス感染後はNK細胞がその初期防御にあたること、インタ-フェロンはその直接の抗ウイルス効果と並行してNK細胞を活性化することによっても抗ウイルス作用を果たすことが示唆された。 抗αβ抗体あるいはγδ抗体をマウスに前投与してマウスTリンパ球の中のαβ型T細胞あるいは、γδ型T細胞を選択的に欠除させたマウスを作り、それらにマウスサイトメガロウイルスを接種して各臓器のウイルス価を測定した。興味深いことにαβ型T細胞が欠損した場合は肺のウイルス価は非処置マウスに比べ有意差はないのに対し、γδ型T細胞が欠損した場合は肺のウイルス価が著しく増加した。このことは臨床的に問題となるサイトメガロウイルス肺炎ではγδ型T細胞がその初期防御を担当していることを強く示唆するものである。 続きを見る
本文を見る

類似資料: