コイ補体B因子の単離

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コイ補体B因子の単離

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
矢野 友紀(九州大学・農学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991
概要(最新報告):
著者らは先に、魚類の補体第2経路の活性が哺乳類と比較して著しく高いことを明かにし、魚類の生体防御(感染防御)における同経路の重要性を指摘した。本研究では、魚類の補体第2経路の活性化機構を解明するために、コイ血清からC3の活性化に関わるB因子の分離・精製を試み、以下の知見を得た。 1.哺乳類のB因子の特異的不活化剤として知られるcomplestatinがコイの補体活性(溶血活性)に与える影響を調べたところ、古典経路は阻害されなかったが、第2経路は約15μg/mlの投与で著しく阻害された。このことは、コイ血清中に哺乳類のB因子に相当する補体成分が存在することを示している。そこで、complestatinで処理したコイ血清をB因子の検出試薬として用いることにした。 2.コイ血清(100ml)をポリエチレングリコ-ル(PEG)分画し、10〜20%PEGで沈澱する画分を採取した。これを10mMリン酸緩衝液(pH7.5)に溶解し、DEAEートヨパ-ルカラムクロマトグラフィ-を行い、B因子画分約10ml(タンパク量約6mg)を得た。 3.上記B因子画分のうち3mlを、セルロファインGCー700ーmカラム(1.4×78cm、限界排除分子量40万)に負荷し、ゲル濾過を行って分子量を測定したところ、コイB因子の分子量は約10万であることがわかった。 4.今回分離したコイB因子は46℃、20分の熱処理で失活するなど、哺乳類のB因子と類似した性質を示したが、今後さらにポリペプチド鎖組成などを詳しく検討する予定である。 続きを見る
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