HGF(肝細胞増殖因子)の大量発現法ならびに高感度イムノアッセイ法の確立

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HGF(肝細胞増殖因子)の大量発現法ならびに高感度イムノアッセイ法の確立

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Development of Large Scale Expression, Preparation, and Highly Sensitive Immunoassay Methods for Hepatocyte Growth Factor
責任表示:
中村 敏一(大阪大学・医学部・教授)
NAKAMURA Toshikazu(大阪大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991-1992
概要(最新報告):
HGF(肝細胞増殖因子)は成熟肝細胞をはじめ多くの上皮系細胞の増殖、運動性、形態形成を促す因子で、1989年私達はHGFのcDNAクローニングに成功し、世界に先駆けて全一次構造を解明した。HGFは発見当初から長らく実体の不明であった肝再生因子の本体と考えられてきたが、私達は最近HGFが腎再生因子としても機能することを見い出した。本研究はHGFの大量発現法ならびに高感度イムノアッセイ法の確立を主たる目的として行なわれ、研究期間内に以下ような成果を得て、当初の目的を十分達成することができた。 (1)ヒトHGFcDNAを含む発現ベクターを培養細胞に導入し、10mg/LのHGF産生株を樹立し、HGFの高発現法を確立した。 (2)ヒトHGFに対するポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体を作製し、ヒトHGFの高感度イムノアッセイ系を確立し0.1ng/ml以上のヒト血清中のHGF量を正確に測定することを可能にした。 (3)ラットリコンビナントHGFの大量発現法を開発するとともに、ラットHGFに対するポリクローナル抗体を作製し、ELISA法による高感度アッセイ法を確立した。 (4)肝炎、肝癌切除、腎癌、急性腎不全、肺炎、肺癌など様々な臓器疾患をもつ患者血清中のHGFレベルは健常人に比べ著しく増加していること、血清HGFレベルを示標に病態の予後の判定が可能であることなどを明らかにした。 (5)様々な肝傷害、腎傷害を引き起こした実験動物にリコンビナントHGFを投与し、HGFがin vivoで強力な肝再生因子、腎再生因子として機能することを実証した。以上の研究成果はいずれもHGFが種々の肝疾患、腎疾患に対する有効な治療薬、診断薬となり得ることを示している。 今後、各種臓器疾患モデル動物を用いたHGFの投与実験、病態予後の判定を目的としたHGFレベルの詳細な検討を行なうことによって、HGFが様々な臓器疾患に対する治療薬、診断薬として利用され、臨床医学の分野に多大な貢献をするものと考えられる。 続きを見る
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