心不全における内皮依存性血管拡張能異常に関する研究

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心不全における内皮依存性血管拡張能異常に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
竹下 彰(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991
概要(最新報告):
心不全患者では、運動時の骨格筋の血流量増加が著しく制限されており、これが易疲労性の原因であると考えられている。氏かし、その発現材序は不明である。我々は、内皮依存性血管拡張能が心不全で低下している可能性を検討した。心不全患者(NYHA III〜IV度)(n=24)と同年令の正常者(n=12)を対象に、腕頭動脈にカニュ-レを挿入し、以下の薬物を動注した時の前椀血流量(FBF)の増加を測定した。内皮依存性血管拡張能を検討するためにacetylcholine(ACH)(2ー16&mu;g/分)を、内皮非依存性血管拡張能を検討するためにsodiumnitoroprusside(SNP)(0.2〜1.6μg/分)を動注した。安静時のFBFは心不全患者で減少していた(p<0、05)。Achによる量依存性血管拡張(%FBF増加)は、正常群に比し、心不全群で著明に(約1/3)に低下していた。一方SNPによる量依存性血管拡張は両群間で相違がなかった。この成績は、内皮依存性血管拡張能が心不全群で著明に低下していた事を示すものである。心不全群における内皮依存血管拡張能低下は、心不全の基礎疾患による差異はなかった。一方器値的心疾患はあるが心不全はない患者群では、AchおよびSNPによる量依存性血管拡張は、正常群と同等であった。血管内皮において、血管拡張物質はLーarginineを気質にして産生される。従って、次に 、心不全患者における内皮依存性血管拡張能がLーarginineの前投与により改善されるか否かを検討した。安静時のFBSを変化させない程度のLーarginine動注(10mg/分)により、心不全群におけるAchによるFBF増加は有意に増加した(p<0.01)。以上の成績は、1)心不全では抵抗血管の内皮依存性血管拡張能が低下しており、2)その低下はLーarginine投与により改善する事を示すものである。 続きを見る
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