アルツハイマ-病の脳に沈着する異常物質の生化学的解析とその処理機構

閲覧数: 4
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

アルツハイマ-病の脳に沈着する異常物質の生化学的解析とその処理機構

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
立石 潤(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991
概要(最新報告):
老人斑を構成するβ/A4の前駆蛋白質であるAPPは、神経細胞の胞体内から突起内へ順行性に運ばれ,その流れが阻害される部位に集積することが各種の原因による軸索スフェロイドやクル斑にAPPが貯る所見から示された。β/A4の直前のAPP断片がアストログリアの突起内にも存在することや、β/A4以外のAPP断片が老人斑に存在することが報告された。β/A4の15〜17番アミノ酸を切断するAPPセレクタ-ゼ活性が,ラット肝臓から抽出したカテプシンBに認められた。ダウン症の動物モデルといわれるトリソミ-16マウス胎児脳を移植した正常マウスの脳内で、APPの発現増加と微量のβ/A4陽性細胞が証明された。ダウン症脳から分泌型APP,膜結合型APP、APPのC末端部およびβ/A4部が系統的に分離、精製された。 西ドイツの122例の正常老人脳およびアルツハイマ-病(AD)脳を調べ、正常老人では原線維変化が海馬にほゞ限局するが、ADでは新皮質に広汎に出現し、日本人と大差がないことが判明した。幼若ラット脳では、MAP 1Bの多数のリン酸化分子種が存在し、PHF抗体はその一部とのみ反応することが判った。さらにラット胎児脳にPHFと共通抗原を持つ分子量70kDの胎児性蛋白質(P70)が存在し,それに対する抗体がラット脳内のcurly fiberよう構造およびPC12細胞の突起のgrowth coneを染めた。したがってこの新しい蛋白質は胎児脳とAD脳で神経突起の伸展と関連する可能性がある。PHFの成分であるタウたんぱくをリン酸化する酵素TPKI,IIについての広汎な研究が,公開シンポジウムで発表された。一方リン酸化されたタウを脱リン酸化する酵素としてプロティンホスファタ-ゼ2Aが同定され,その働きがアルミニウムにより阻害されることが報告された。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

2
老年痴呆の分子機構-研究の総括- by 立石 潤; TATEISHI Jun
11
老年痴呆の分子機構 by 宮武 正; 立石 潤
2.
老年痴呆の分子機構-研究の総括- by 立石 潤; TATEISHI Jun
11.
老年痴呆の分子機構 by 宮武 正; 立石 潤