HLAクラスII遺伝子を発現したトランスジェニックマウスの開発

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HLAクラスII遺伝子を発現したトランスジェニックマウスの開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
笹月 健彦(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991
概要(最新報告):
HLAクラスII分子のin vivoにおける機能及びT細胞レパトアの形成に及ぼす役割を解明する目的で、HLAーDRA遺伝子をC57B1/6マウスに導入し解析した。その結果DRA遺伝子の発現の組織特異性の異なる3系統のトランスジェニックマウス(TGM)が樹立された。これらのTGMでは、DRα鎖とEβ鎖とが会合して細胞表面に発現されていた。24系統マウスではマウス固有のIーA分子の発現と同等の発現量と組織特異性でDRαEβ分子の発現が認められたが、30系マウスでは胸腺でのみ著明な発現を認め、末梢のB細胞、樹状細胞およびマクロファ-ジなどの骨髄由来細胞では発現が認められなかった。また60系マウスでは、胸腺およびB細胞に発現が認められたが、マクロファ-ジおよび樹状細胞では検出されなかった。蛾チトクロ-ムC(MCC)を完全フロイントアジュバントと共にマウスに免疫し、所属リンパ節T細胞のMCCに対する増殖反応を検討したところ、24系では著明な免疫応答が観察されたが、30および60系マウスでは、ほとんど観察されなかった。つまり、24系マウスでのみDRαEβ分子とMCCを認識するT細胞が分化を遂げ、末梢の抗原提示細胞により活性化されたと考えられた。自己のIーE分子と内因性レトロウィルスに由来する蛋白分子に反応性を示すことが知られているT細胞レセプタ-(TCR)Vβ5あるいはVβ11陽性T細胞レパトアは、いずれの系統のTGMにおいても同様に著明に減少していた。したがって、今年度の研究により、骨髄由来細胞にMHCクラスII分子が発現しておらず、胸腺細胞にのみこれが発現している場合でも、自己MHCクラスII分子反応性のT細胞レパトアが欠失しうることが示された。今後、この現象がTGMでのみ観察される現象であるのか、あるいは通常のマウスでも生じている普遍性のある現象であるのか検討する予定である。 続きを見る
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