FPC発症におけるがん遺伝子とガン抑制遺伝子の役割

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FPC発症におけるがん遺伝子とガン抑制遺伝子の役割

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
笹月 健彦(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991
概要(最新報告):
我々はFPCの腺腫および癌を解析した結果、非遺伝性大腸癌と同様に、Kーras遺伝子の点突然変異、第5、17、18染色体のヘテロ接合性の消失、p53遺伝子の点突然変異、DCC遺伝子の発現異常を認め、さらには癌へと進行する過程においては第22染色体のヘテロ接合性の消失が重要であることを示し、FPC患者における大腸癌発症に寄与する少なくとも5個の遺伝的事件を観察した。 これらの観察に基づき、FPCおよび大腸癌発現に必要充分な遺伝的事件とその順序を決定し、発癌の分子機構の解明とそれにのっとった治療法の開発を目的とした。この目的を達成するために、gene targetingの手法を用いて大腸癌細胞株における癌遺伝子、癌抑制遺伝子の破壊と置換、さらにtargeting mouseの作製を計画した。 まず、癌遺伝子、癌抑制遺伝子に点突然変異をもつ大腸癌細胞株に対し、その遺伝子の破壊および置換をするための系を確立し、Kーras遺伝子の ^<13>Gly→ ^<13>Aspの点突然変異、p53遺伝子の ^<241>Ser→ ^<241>Pheの点突然変異、およびDCC遺伝子、cーmyc遺伝子の発現異常などの変異を持つ大腸癌細胞株を対象とした。Kーras遺伝子に変異を持つ細胞株(DLDー1,HCT116,HCT15)を用い、その変異遺伝子を破壊した細胞株をクロ-クングし、細胞形態の変化、およびin vitro,in vivoでの腫瘍特性の消失を認めた。このことよりこれらの細胞株におけるKーras遺伝子の点突然変異の大腸癌発生過程における重要な役割を確認した。さらに、破壊されたKーras遺伝子を再度、点突然変異( ^<12>Gly→ ^<12>Cys)をもつ遺伝子と置換し、腫瘍特性の回復を検討中である。また、これらの親細胞株とKーras遺伝子の破壊されたクロ-ンにおいて、他の癌遺伝子、癌抑制遺伝子の発現等を比較することは、大腸癌発生の分子機構を解明する上で有用であると考えられた。 続きを見る
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