cDNA発現ベクタ-を用いた高発癌性遺伝病の遺伝子クロ-ニングと解析

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cDNA発現ベクタ-を用いた高発癌性遺伝病の遺伝子クロ-ニングと解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
早川 浩(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1991
概要(最新報告):
1 DNA修復酵素であるO^6メチルグアニンメチルトランスフェラ-ゼの研究については予定通りの進展が得られた。(1)ヒトのメチルトランスフェラ-ゼの遺伝子がクロ-ニングされ、この遺伝子が5ケのエクソンをもち170kb以上の巨大遺伝子であることが明らかとなった。また、この遺伝子のプロモ-タ-領域は非常にGCrichでTATAboxやCAATboxをもたない。(2)ヒトの酵素が大腸菌で大量に生産され、精製されたこの酵素を抗原とした抗体が得られた。この抗体はヒトの酵素のみを特異的に認識しマウス、ラット等の酵素とは反応しない。(3)マウス、ラットのcDNAが分離された。これらのシ-クエンスから予想される蛋白の構造は大腸菌等のプロカリオ-ト酵素とも部分的に高いホモロジ-をもち、これらのcDNAを大腸菌のミュ-タント中で発現させるとその遺伝子欠損を生物学的に相補できることが明らかとなった。(4)ラットのヘパト-マ細胞では、さまざまなDNA障害によってこの酵素の誘導が観察され、これがTranscriptionのレベルで起こることが明らかとなった。(5)マウスの遺伝子がクロ-ニングされた。この遺伝子もヒトの遺伝子同様非常に大きく(>145kb)すくなくとも4ケのエクソンよりなり全体的な構造はヒトの遺伝子に類似していた。 今後は、ヒトの癌細胞で高頻度に認められるMer形質への変化の原因を明らかにするとともに、特異性のたかい抗体が得られたので酵素欠損の検出系を確立し、化学療法への応用の為の基礎的研究をおこなう。また、マウスの遺伝子が分離されたのでジ-ンタ-ゲッテッングによりモデルマウスを作成しこの遺伝子欠損が細胞の癌化とどのような関係にあるのかを個体レベルで明らかにしていきたい。 2 遺伝病である色素性乾皮症及びファンコニ-貧血症の原因遺伝子のクロ-ニングの試みはひき続き進められているがいまのところはっきりとした成果は得られていない。 続きを見る
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