1990年7月九州中北部豪雨による災害の調査研究

閲覧数: 6
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

1990年7月九州中北部豪雨による災害の調査研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
平野 宗夫(九州大学・工学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990
概要(最新報告):
降雨に関しては、アメダスの気温と風のデ-タを用いて行った波動解析により、いくつかのメソスケ-ルの波動が検出され、上五島から東南東に移動した主波動に、南西から移動してきた波動がそれぞれ嬉野付近、一の宮町および竹田市付近で合流したが、合流時にその場所で集中豪雨が発生したことが明らかにされた。この集中豪雨はそれぞれ六角川流域、一の宮町、および竹田市に激甚な災害をもたらしたものであり、波動解析による豪雨予測の可能性が示されたものとして興味深い結果である。 一の宮町の土石流に関しては、まず、流木の生産量を調査し、下流へ流出した流木のうち、山腹の崩壊によって生産されたものと、側岸侵食によって生じたものの割合がほぼ同じであることが明かにされ、渓岸ぎりぎりまでの植林が災害を助長したことが指摘された。また、流木の流下過程について水路実験を行い、土石流中の流木の流れ方向となす角度(偏角)が45°以上のものが全流木の22%をしめ、流木が土石流の阻害要因となっていることが明かにされた。砂防ダムに関しては、古恵川に設置されていた32基の砂防ダムのうち12基が破壊されていたが、その多くは昭和20〜30年代に築造されたものであり、この時期の砂防構造物の品質に問題があることが指摘された。また、一昨年来阿蘇の火山活動が活発で大量の火山灰を噴出しているので、降灰量の面的な分布を調べるためにランドサットのデ-タを用いて解析した。その結果、降灰量は噴火口の周辺とその北側に集中しており、土石流の源流である根子岳方面にはほとんど降灰がなかったと推定された。この結果は地上における観測値の傾向と一致し、降灰調査におけるリモ-トセンシングの有効性が確認された。 地滑り地帯については、聞き取りとアンケ-ト調査より、地滑り予知のための伸縮計、地下水位計などによる自動計測デ-タ収集システムの導入と避難基準、避難マニュアルの作成の必要性が指摘された。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

1
2003年7月九州豪雨災害に関する調査研究 by 橋本 晴行; HASHIMOTO Haruyuki
8
樹林帯を利用した土砂災害対策工の開発 by 橋本 晴行; HASHIMOTO Haruyuki
10
1990年7月九州中北部豪雨による災害の調査研究 : 研究成果報告書 by 文部省科学研究費突発災害調査研究成果重点領域研究「自然災害」総合研究班; 平野, 宗夫
6
実例で学ぶ災害や事故の防ぎ方 by 日経コンストラクション
1.
2003年7月九州豪雨災害に関する調査研究 by 橋本 晴行; HASHIMOTO Haruyuki
6.
実例で学ぶ災害や事故の防ぎ方 by 日経コンストラクション
8.
樹林帯を利用した土砂災害対策工の開発 by 橋本 晴行; HASHIMOTO Haruyuki
10.
1990年7月九州中北部豪雨による災害の調査研究 : 研究成果報告書 by 文部省科学研究費突発災害調査研究成果重点領域研究「自然災害」総合研究班; 平野, 宗夫