グロビン遺伝子の変異に基づくアジアにおける先史モンゴロイド集団の拡散に関する研究

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グロビン遺伝子の変異に基づくアジアにおける先史モンゴロイド集団の拡散に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
服巻 保幸(九州大学・遺伝情報実験施設・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990
概要(最新報告):
アジア地域における先史モンゴロイド集団の拡散過程を分子レベルで明らかにすることを目的に、タイ(71アレル)、マレ-シア(45アレル)、そして日本(44アレル)のβサラセミア患者のDNAにつきPCR法を用いて解析した。その結果タイでは9種類の変異を、マレ-シアでは11種類の変異を、そして日本では9種類の変異を見いだした。さらに各々の変異を有するβグロビン遺伝子群内の多型を調べることにより変異の遺伝的なバックグラウンドを検討した。以上の結果からβサラセミアの変異は多様性に富み、一定の集団に特異的な変異ならびに他の集団にまたがってみられる変異とに分類できること、さらにこれまでの報告を加味しアジア地域ではインド人に見られるインド人タイプと中国人で見られる中国人タイプが主体であることがわかった。同一の変異が複数の地域に見られる場合、多型の解析から変異がクロモゾ-ム間の組換えで他のクロモゾ-ムに移動した場合と、同一変異が多発した場合とが識別可能であることもわかった。タイにおける変異の分布を見るとタイの南部ではインド人タイプの、北部では中国人タイプの変異が主にみられ、変異及びハプロタイプの解析から人の拡散が推測できることが分かった。日本でのサラセミアは日本人にのみ見られる変異が多いが、それ以外に中国人タイプが見られ、これらはハプロタイプの検索から中国人由来のものと考えられた。また地中海地域で見い出されている変異と同一の変異を認めたが、これは変異の多発によるものと考えられた。日本人特有の変異は分布が比較的均一であるが、中国人由来のものと考えられる変異は九州地域に多く見られた。現在さらに解析を続けている。 続きを見る
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