アデノウイルスによる形質転換細胞のジアシルグリセロ-ルによる選択的破壊とその応用

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アデノウイルスによる形質転換細胞のジアシルグリセロ-ルによる選択的破壊とその応用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
木村 元喜(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990
概要(最新報告):
制癌剤としての脂質の応用の可能性を検討するため、ラットの培養2倍体線維芽細胞株3Y1と、それから派生した各種のDNAウイルス、RNAウイルス、癌遺伝子、突然変異原によって癌化した3Y1細胞株に対する各種リン脂質による致死効果を調べた。ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリンおよびホスファチジルノシト-ルの培養液への投与は、アデノウイルス12型(Ad12)によって癌化した3Y1細胞のみを選択的に殺傷した。この選択的殺傷作用は、ジリノレオイルグリセロ-ル(DLG)によって代替された。DLGに対する特異的感受性はAd12のE1A遺伝子の12Sおよび13SmRNA産物によって規定されていた。DLG処理によって脂質過酸化物が顕著に増量した。DLG処理による細胞膜の部分的損傷が電子顕微鏡により観察された。 ヒト癌のなかにE1A発規3Y1細胞に似た生化学的特徴を持つものがあれば、ホスファチジルコリンやDLGによる化学療法の対象になり得ると考えた。そこで、ヒト癌由来の細胞株のDLG感受性を調べた。各種臓器の固形癌由来の11株の細胞株にDLG感受性の強いものは見つからなかった。白血病由来の細胞株10株の内、HTLVーI由来の1株が比較的感受性が強かったが、E1A発現3Y1細胞に見られるほど強い感受性は示さなかった。 Ad12で癌化した細胞は細胞膜が変化しており、この細胞膜の変化がDLG感受性と関係していると考えられている。ヒトの癌細胞の中にも同じ様な変化が起きているものがあればこの細胞はDLGに感受性になっているはずである。さらに多くのヒト癌由来の細胞株のDLG感受性を調べることにより、DLGの制癌剤としての応用への可能性を検討する必要がある。 続きを見る
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