γ/δ型T細胞による抗腫瘍防御機構の解析と治療への応用

閲覧数: 10
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

γ/δ型T細胞による抗腫瘍防御機構の解析と治療への応用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
吉開 泰信(九州大学・生体防御医学研究所・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990
概要(最新報告):
熱ショック蛋白質(HSP)は細菌から高等生物までその構造の相同性が高く、自己反応性T細胞の中にはしばしば細菌由来のHSPと交差反応するものがあることが知られている。私どもはマイコバクテリア由来の65kdHSP反応性γ/δT細胞ならびα/βT細胞がマウスのリステリア感染症の初期防御および多臓器特異的自己免疫病の誘導に重要な役割を担っていることを見いだした。今回、さらに65kdHSP特異的T細胞のMethA腫瘍に対する免疫応答誘導における役割を検討した。BALB/c由来の65kdHSP特異的T細胞株をMethAとともに皮下に移植したところ、移植後7日目の局所リンパ節にMethA特異的CD8^+キラ-T細胞が検出され、MethAは14日目までに拒絶された。65kdHSP特異的T細胞株はCD4^+CD8^ーでa/b型T細胞レセプタ-を有しており、Hー2dクラス2分子に拘束された65kdHSP反応性を示し、ILー2、γIFNを産生した。実際、MethA担癌マウスの初期に65kdHSP反応性T細胞(g/d型およびα/β型)T細胞が検出されており、これら65kdHSP特異的T細胞が抗腫瘍防御機構として働いている可能性が考えられている。 MethAに対する抗腫瘍防御機構はCD4^+CD8^ーヘルパ-T細胞とCD4^ーCD8^+キラ-T細胞による腫瘍免疫によっておもに担われていると考えられている。しかし、腫瘍特異的抗原の抗原性が弱いためにまたCD4^+CD8^ーT細胞がサプレ-サ-細胞として働くために、効果的にCD8^+キラ-T細胞が働き得ないとされる。本研究により、腫瘍特異抗原ではなく、HSPといった広く分布する抗原に反応するT細胞が腫瘍特異的キラ-T細胞を誘導するヘルパ-T細胞として働き得ることが示唆された。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

1
細菌感染防御機構におけるγ/δ型T細胞の意義 by 吉開 泰信; YOSHIKAI Yasunobu
1.
細菌感染防御機構におけるγ/δ型T細胞の意義 by 吉開 泰信; YOSHIKAI Yasunobu