腫瘍局所に対する至適な化学療法の確立に関する研究

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腫瘍局所に対する至適な化学療法の確立に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
秋吉 毅(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990
概要(最新報告):
制癌剤シスプラチン(cisーDDP)と中和剤チオ硫酸ソ-ダ(STS)を併用する化学療法に、更にアンギオテンシンII(ATーII)を用いる治療法について種々基礎的研究が行なわれたが、特に、ATーII投与期間中、中和剤STSの投与を遅延せしめ得ること(時間差投与)が明らかにされ、この現象を応用した次のような新しい型の化学療法が開発された。 1)cisーDDP腹腔内投与にATーIIを併用し、その期間中STS投与を遅延させる方法。 2)cisーDDPとATーIIをともに腹膜支配動脈より注入し、その後にSTSを投与する方法。 3)cisーDDPとATーIIをともに末梢静脈より投与し、その後にSTS投与を行う方法。これらのいづれにおいても、腎毒性は防止され、しかも良好な抗腫瘍効果が得られることが、実験腫瘍動物を用いて証明された。そこでこれらの療法を臨床例に応用するため、新しく確立したbioassayを用いてその薬理動態を解析した。その結果に基づいて、消化器癌、女性性器癌に対してこの療法を試みたが、重篤な副作用もなく、良好な治療効果が得られた。 一方、肝癌、肝転移癌に対する動注、塞栓化学療法について、臨床的に工夫、改良が加えられ、それらによる治療成績の向上が認められた。また、温熱化学療法についても、腹膜播種に対する新しい試みがなされ良好な成績が得られた。 基礎的研究として、局所投与に適した薬剤分子や剤型の改良が試みられた。その結果、油性制癌剤の体腔内投与における有効性が明らかにされ、また、高分子制癌剤でもその薬理学的特性が明確にされ、有用性が示唆された。 続きを見る
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