機能性を有する海藻オリゴ糖の開発

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機能性を有する海藻オリゴ糖の開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
山口 邦子(九州大学・農学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990
概要(最新報告):
褐藻に含まれるアルギン酸は,Dーマンヌロン酸およびLーグルロン酸より構成されている。和光純薬製アルギン酸ナトリウム(NaーAlg)よりHaugらの方法でマンヌロン酸多量画分(SM,<DP>^^^ー17)およびグルロン酸多量画分(SG,<DP>^^^ー15)を調製した。NaーAlgおよびSMには,当教室で開発したVibrio alginolyticus ALー9(菌株ALー9)の産生するアルギン酸分解酵素を,またSGには同様のVibrio harveyi ALー128(菌株ALー128)の産生する酵素を作用させた。反応液に2倍量のEtOHを加え,上清に含まれるオリゴ糖をBioーGel Pー2に注加し,0.1M酢酸緩衝液pH3.6で溶出すると分子量の異なる4種のオリゴ糖を得た。また,高速順相分配クロマトグラフィ-を行った。即ち,TSKーgel Amidoー80カラムを用い,80℃で分離し,アセトニトリル/水=55/45を溶離液としてRIで検出すると,ゲルろ過における場合と逆の順序で4種のオリゴ糖が溶離された。 NaーAlgを菌株ALー9または菌株ALー128で分解して得たオリゴ糖をPYF培地に0.5%添加して,7種の腸内細菌による資化試験を行った。有用菌の増殖はグルコ-スを添加したコントロ-ルとほぼ同じであった。しかし,菌株ALー128を作用させて得たオリゴ糖はClostridium perfringensの増殖を明らかに抑え,添加量が多いほどBacillus subtilisの増殖も抑えた。次に,NaーAlgを菌株ALー9で分解して得たオリゴ糖,SGおよびSM5種の細菌および5種の黴に対する静菌作用をディスク法で調べた。オリゴ糖はBacillus subtilisおよびBacillus megateriumの発育を明らかに阻害し,Escherichia coliおよびProteus vulgarisの発育もわずかに阻害した。SGは3種の黴の発育を顕著に抑えた。また,SGの1%水溶液を35%水分量となるように小麦粉に添加して,空中落下黴の生育を調べたところ防黴作用がみられた。以上のように,アルギン酸のオリゴ糖は機能性食品素材として大変有望である。 続きを見る
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