言語表現の意味の揺れの記述に基づく言語学意味論の認知科学的位置づけのための研究

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言語表現の意味の揺れの記述に基づく言語学意味論の認知科学的位置づけのための研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
A Study to Delimitate the Natural Language Semantics in the Cognitive System by Analyzing the Meaning Variation of Expressions in Language Uses
責任表示:
竹内 義晴(金沢大学・文学部・助教授)
TAKEUCHI Yoshiharu(金沢大学・文学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990-1992
概要(最新報告):
本研究では,言語表現の使用例をテキスト・データベースから採取し,一つの言語表現であっても実際には様々な異なった意味合いで使われるという事実を,具体的に記述した。本研究の標題にある「意味の揺れ」とは,この実際の言語使用における言語表現の様々な意味合いの違いのことである。直接の記述の対象となったのは,言語表現「empfindlich」,そして対をなす言語表現「schwer」・「leicht」の使用例であり,いずれもドイツ語の形容詞である。 記述した「意味の揺れ」について,さらに分析を加えることによって,実際の「意味の揺れ」の多様さにもかかわらず,それぞれの言語表現には,抽象的な言語表現の意味の核心部分が抽出された。この言語表現の意味の核心部分こそが,言語表現の「自然言語固有の意味」である。この言語表現の意味の核心部分の構造は,人間の認知的な知識の構造とは別のものであり,非常に抽象的なレベルでの「関係」を表現している。 しかし,この抽象的な「関係」を表現する言語表現が実際に用いられると,言語表現は私たちの実際生活において有意味でありうる具体性を持って理解される。言語表現が,実際の言語使用において有意味でありうるのは,「自然言語固有の意味」が私たちの豊かで実際的な知識システムとインタラクトし,様々な「意味の揺れ」を持った具体的な理解に至るからである。また,そこに働く知識システムは,単に記号的・概念な性質のものではなく,より柔軟な性質のものではなくてはならないことが確認された。 本研究では,具体的なデータの分析・考察から以上の知見が得られたが,このことは逆に,言語学意味論の扱う領域としての「自然言語固有の意味」が,認知科学の領域全体のなかで,特有の位置づけがなされなくてはならないことを示している。 続きを見る
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