ヒト胎児肺低形成の病態生理学的および病理形態学的研究

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ヒト胎児肺低形成の病態生理学的および病理形態学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Pathophysiological and pathological evaluation of developing lung hypoplasia in the human fetus.
責任表示:
塚本 直樹(九州大学・医学部・助教授)
TSUKAMOTO Naoki(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990-1992
概要(最新報告):
われわれは肺低形成の実験治療を介して得られた純度の高いモデルとして胎児胸水に着目し、胸水を伴う非免疫性胎児水腫を疾患モデルに肺低形成の発生過程を病態生理学的および病理形態学的検討より明らかにし、同時に本症の出生前診断・治療の基盤を確立することを目的とし検討を加えた。その結果、ヒト肺低形成の発症過程には、1)肺胞構築の異常あるいはII型肺胞上皮細胞の分化異常が存在することに、2)これらの異常の発現には胎児胸水の持続期間ならびに発症時期が関与し、発症時期に伴い呼吸細気管支・終末肺胞嚢・肺胞間間質の形成・成熱および肺胞上皮の肺胞細胞への分化など、胎児肺の発達過程の中で諸種の障害が惹起されていること、3)II型肺胞上皮細胞の分化異常には、少なくともII型肺胞上皮細胞の増殖を抑制する因子が存在する可能性が明らかとなった。このような背景をふまえ、肺胞構築細胞の各々の細胞自体の有する増殖・分化の異常あるいはこれらを制御する因子の細胞生物学的証明など、今後、新たな展開が必要である。 一方、子宮内における胎児肺低形成の出生前診断法は超音波断層法を用いた胎児肺断面積の測定により確立できた。加えて、超音波Bモード法を用いた肺の他動的変形率の観察を介して、ヒト胎児肺胞間間質の形成・成熟を評価する方法を導入した。このことから、子宮内における胎児肺低形成の発症予知ならびに機能的評価が可能となり、非免疫性胎児水腫ばかりでなく、肺低形成のリスクをもつ胎児の周産期管理の基盤を確立することができた。 続きを見る
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