HHH症候群の病因に関する分子生物学的研究

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HHH症候群の病因に関する分子生物学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Molecular biologic studies on HHH syndrome
責任表示:
鈴木 友和(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
SUZUKI Tomokazu(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990-1992
概要(最新報告):
HHH症候群(高オルニチン血症、高アンモニア血症、ホモシトルリン尿症)は常染色体劣性の遺伝形式をとり、肝臓のミトコンドリア内膜にあるオルチニン転送体の変異によるオルニチンの転送異常が病因と考えられている。この疾患の病因を分子遺伝学的に解明するため、まず、タンパク質の精製の方策として、アフィニティラベルによるタンパン質修飾を意図し、阻害剤の検討を行った。ミトコンドリアのシトルリン合成系を用いたスクリーニングの結果、ジアミン誘導体の中に分子構造に依存した阻害作用がみられた。この中でT-46944は強い阻害を示し、IC_<50>0.3mMであり、他のシトルリン合成系の酵素を阻害せず有力なオルニン転送体の阻害剤と考えられた。また、SH基修飾剤のなかにシトルリン合成を阻害するものがあり、オルニチンの転送にはSH基が関与していることが示唆された。また、swelling法により検討した結果、オルニチンのミトコンドリアへの輸送には、呼吸基質と燐酸が同時に存在することが必要と思われた。この反応系ではT-46944,ρ-メルクリ安息香酸、塩化プラセオディミウムにより阻害が見られた。 最近報告されたIndiveriらのオルニチン転送体はこれらの物質により阻害作用をうけることから、我々が観察したオルニチン転送体と同じものと思われ、彼らの方法に準じ、ラットのマイトプラストから分子量33,500のオルニチン転送体を単離し、PVDF膜にエレクトロブロットしてアミノ酸のN末端の一次構造を決定した。その結果、3ヵ所未決定であるが12残基のGlu-Ala-Leu-Lys or Thr-Ala-Gln or Glu-Ala-Leu-Lys-Asp-Phe-Asn or Thrの配列が明らかになり、この配列からミックスドプライマーを合成した。これらのミックスドプライマーとオリゴ(dT)_<16>またはλgt10に特異的なプライマーを対にして、ラットの肝臓のcDNAまたはλgt10に組み込んだラット肝臓cDNAライブラリーを鋳型としてPCR法によりオルニチン転送体のcDNAを検索中である。 続きを見る
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