慢性腎盂腎炎および腎瘢痕形成における細菌側および宿主側要因の実験的研究

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慢性腎盂腎炎および腎瘢痕形成における細菌側および宿主側要因の実験的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
熊澤 淨一(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990-1991
概要(最新報告):
慢性腎盂腎炎の経未像は腎瘢痕であり、腎瘢痕は腎機能障害、腎性高血圧等の原因となる。この原因検索の一つとして、細菌側要因と宿主側要因について検討した。 細菌側要因としては、細菌の膜付着構造の一つである細衝線毛に注目した。複雑性尿路感染症患者より分離されたセラチアより、マンノ-ス感受性(MS)線毛とマンノ-ス抵抗性(MR)線毛の遺伝子をクロ-ニングし、無線毛大腸菌に挿入し、MSとMRをそれぞれ別に発現した細菌を作製した。この人工変異株をラット腎実質内に接種し、6週間後に腎を観察すると、MS線毛保有菌では強い瘢痕形成をみたが、無線毛菌やMR線毛保有細菌では腎瘢痕の形成はみられないか、極めて弱かった。 また、宿主側要因を検討する目的で、白血球の遊走阻害剤であるコルヒチンヒ白血球の産生するス-パ-オキサイドの特異的なスカベンジヤ-であるス-パ-オキサイド、ディスムタ-ゼ(SOD)の影響を観察した。MS線毛保有株をラット腎実質に投与する直前または直後に、上記2薬剤を投すると6週間後の腎瘢痕形成は有意に抑制された。 また、最近開発中である抗酸化剤のアスコルピン配有要体のCV3611を感染早期に投与すると腎瘢痕形成は有意に抑制された。 また、ラット白血球を分離し、MS線毛保有最近とMR線毛保有細菌で、白血球のス-パ-オキサイドはMS線毛保有細菌で刺激すると強く産生した。 以上の事実より、腎瘢痕の形成には細菌側要因として、MS線毛が重要であり、宿主要因としては炎症局所に浸出する白血球や白血球の産生するス-パ-オキサイドが重要であると考えられた。 続きを見る
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