ヒト胎児の心動作および末梢循環調節機序の発達過程に関する研究

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ヒト胎児の心動作および末梢循環調節機序の発達過程に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
DEVELOPMENTAL CHARACTERISTICS OF THE REGULATORY MECHANISMS IN BOTH CARDIAC PERFORMANCE AND PERIPHERAL CIRCULATION IN THE HUMAN FETUS
責任表示:
佐藤 昌司(九州大学・医学部・助手)
SATOH Shoji(九州大学・医学部・助手)
中原 博正(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990-1992
概要(最新報告):
本研究を通じて、正常ヒト胎児では妊娠の進行にともなって、房室弁通過血流速度、上行大動脈、肺動脈および腹部大動脈などの心内および大血管血流速度は増加することが明らかとなり、これら諸種の部位における血流速度のnomogramが作成できた。また、妊娠進行にともなう心内および体循環血流の増加は、心臓径の増大に基づいた一回駆出量の増加に起因していると考えられた。一方、末梢循環としては、臍帯動脈および中大脳動脈の血流波形の解析から、正常胎児においては、胎盤および脳血管抵抗は妊娠進行とともに低下することが明らかとなり、Resistance Index指標としたnomogramが作成できた。 これら正常胎児における心および末梢循環動態の指標を用いて疾病胎児における循環動態を検討した、完全房室ブロックおよび上室性頻拍を有する胎児では、心収縮率は前者では増加、後者では減少し、心拍出量を保持する機構が存在することが明らかとなった。さらに、肝および胎盤血管腫を有する症例においても、心室拡張を介して循環血流量を保持する機構が機能していること、また、双胎妊娠例のなかで双胎間輸血症候群の症例では心収縮率が低下し、心機能不全の状態に陥っていることが明らかとなった。このことは、本症胎児血中のhANP値が上昇していた事実からも裏付けられる。このような疾病胎児における心動態の偏位に加え、子宮内発育遅延症、胎児仮死例あるいは胎児水腫例においては、脳血管抵抗の減少が出現し、末梢レベルにおける循環動態調節機序が存在する可能性が示唆された。 以上の成績は、心拍数および心収縮動態という心パフォーマンスと、血管抵抗あるいは血流速度で表される末梢血行動態は、正常なヒト胎児において互いに連関を持ちながら機能していることを示している。そして、疾病胎児においては、両者が慢性あるいは急性の循環調節機序を営むことによって循環動態の維持に関与していることが考えられた。 続きを見る
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