ベラパミール・シメチジン併用投与によるシスプラテン腎毒性予防の実験的研究

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ベラパミール・シメチジン併用投与によるシスプラテン腎毒性予防の実験的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Prophylactic effect of concomitant administration with verapamil and cimetidine on cisplatin-induced nephrotoxicity
責任表示:
上田 豊史(九州大学・医学部・助教授)
UEDA Toyofumi(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990-1992
概要(最新報告):
シスプラチン(P)による腎障害発症に対する予防法の確立を目的として、各種薬剤を用いた予防の実験的研究を行った。カルシウム拮抗剤であるベラパミールおよびヒスタミンH_2受容体拮抗薬であるシメチジンの併用投与による予防実験では、腎機能的にはP単独投与群と差がなく、Pによる腎毒性発現の予防効果は認められず、ベラパミール投与により、Pの腎毒性は増強される結果であった。この原因として、カルシウム拮抗剤併用により、P単独投与時よりも有意に高濃度のPが腎組織内に蓄積することにより、腎毒性が増強されることが示唆された。Pの腎障害発症において、尿細管上皮細胞内におけるライソゾームが重要な役割をしていると考え、ライソゾーム膜の安定化作用のある副腎皮質ホルモンの一種であるメチルプレドニゾロン(M)の予防効果について検討した。P投与4時間前にMを投与することにより、有意にPにより腎機能障害は予防され、組織学的にも近位尿細管上皮細胞の障害は軽減されることを確認し、しかも用量依存性であることが判明した。さらに、M投与によるPの抗腫瘍効果に及ぼす影響についてもin vitroで検討を加えた。培養膀胱癌細胞を用い、P付加4時間前にMを投与し、細胞の増殖曲線をみると、Pの抗腫瘍効果を減弱させないことが判明した。現在、MによるPの腎毒性予防効果の機序を明らかにするために、培養腎尿細管細胞を用い、in vitroにおける細胞内各酵素系の変動について詳細に検討中である。今後は、これらの実験結果をもとに、P投与臨床例において、M投与により予防効果について検討を加えていく予定である。 続きを見る
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