RAにおける好中球adherence moleculesの発現についてーその生物学的意義と治療における可能性についてー

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RAにおける好中球adherence moleculesの発現についてーその生物学的意義と治療における可能性についてー

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Expression of Adherence Molecules on Neutrophils in RA Synovium
責任表示:
宮原 寿明(九州大学・医学部・助手)
MIYAHARA Hisaaki(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990-1991
概要(最新報告):
1.慢性関節リウマチ(RA)患者の滑膜における血管内皮細胞の活性化を知るために、血管内皮細胞上に発現されるICAMー1およびHLAーDQ抗原について免疫組織学的観察を行い、正常滑膜と比較検討した。正常滑膜では血管内皮細胞はほとんどがflatで、high endothelial venule(HEV)と思われる血管は認められなかった。免疫組織学的には、約半数の血管内皮細胞がICAMー1を発現していたが、RA患者の滑膜においてはHEVが数多く存在し、これらの血管はほとんどがすべてICAMー1を発現していた。また免疫電顕によるimmunoーgold法を用いた定量的解析によっても、正常血管内皮より多くのICAMー1が発現していることが判明した。これらのことは、RA滑膜においてICAMー1の発現増加が滑膜へのリンパ球浸潤を促進していることを示唆するものと思われた。一方、HLAーDQ抗原に関しては、正常およびRAのいずれの血管内皮細胞においてもその発現を認めず、さらに検討を要する問題と思われた。 2.RAの実験モデルであるコラ-ゲン関節炎(CIA)において、関節炎発症ラットより得られた抗II型コラ-ゲン抗体を未感作のSDラットに静脈内投与して受け身移入関節炎(passive CIA)を作成した。このpassive CIAにおける好中球の役割について、好中球を特異的に増加させる造血因子である顆粒球コロニ-形成刺激因子(GーCSF)を用いた検討を行った。その結果、passive CIAの発症には好中球の存在が必要であり、好中球の増加、機能増加は関節炎の増強を促すことが判明した。このことは、好中球の粘着能等を阻害することによる関節炎治療の可能性を示唆するものであった。 3.さらにpassive CIAの発症を調節する因子に関する研究として、免疫抑制剤FK506のpassive CIAに対する効果を検討した。その結果、FK506はこの関節炎をも抑制した。一方、免疫抑制剤cyclosporin Aではこのような治療効果は認められなかった。FK506は関節炎の成立過程のなかでも、抗体の関与するeffector phaseを抑制することが明らかとなり、RAをはじめとするヒトの自己免疫疾患においてもその治療効果が期待された。 続きを見る
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類似資料:

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RAの実験モデルにおける慢性化機序に関する研究 by 古賀 敏生; KOGA Toshitaka; 佛淵 孝夫
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